演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

盲腸癌腹膜転移による腸閉塞に対しPET-CT検査による評価でバイパス術を施行し得た1例

演題番号 : P137-6

[筆頭演者]
田中 光司:1 
[共同演者]
浦田 久志:2、奥川 喜永:5、森本 雄貴:1、濱口 哲也:3、西川 隆太郎:4、原 文祐:1、岩田 崇:1、横江 毅:1、大井 正貴:3、問山 裕二:3、荒木 俊光:5、田中 基幹:1、三木 誓雄:1、楠 正人:5

1:伊賀市立上野総合市民病院・外科、2:榊原白鳳病院・外科、3:特定医療法人同心会遠山病院・外科、4:桑名西医療センター・外科、5:三重大学・消化管・小児外科

 

<背景>
大腸癌腹膜転移による腸閉塞に対し姑息的切除、バイパス術、人工肛門増設術が施行されるが、遠隔腹膜に多数の転移を認めるいわゆるP3では閉塞責任部位の同定を正確に行う必要がある。
今回、盲腸癌腹膜転移による腸閉塞に対し、症状緩和と化学療法導入を目的に腸閉塞解除術を行う際、PET-CT検査による腹腔内転移巣評価が有用であった症例を経験したので報告する。
<症例>
59歳男性。他院で盲腸癌、肝転移に対し原発巣切除目的で開腹されるも、原発巣は切除不能で腹膜転移も認めたため単開腹となった。3週間後、腹痛、嘔吐にて当院救急外来受診。CT検査にて盲腸癌、肝転移を認め、腹膜転移が閉塞起点と考えられる小腸壁肥厚を認め不完全腸閉塞をきたしていた。入院後、高カロリー輸液を行いながら少量の経口摂取可能となり排便も認めた。切除不能進行大腸癌に対し化学療法導入を目的とした、姑息的切除、バイパス術、人工肛門増設術が可能かどうかを評価した。注腸造影検査では、S状結腸から下行結腸にかけて壁硬化像を認め、腹膜転移によるものと考えられた。PET-CT検査では、腹腔内転移は腹腔内全体に認めるものの、空腸のほうが回腸より転移巣が少ないと考えられた。S状結腸から下行結腸はいずれ狭窄や閉塞をきたす可能性が高いが、現在明らかな閉塞症状を認めていないため、小腸-結腸バイパス術を試みることとした。開腹所見では、腹膜転移巣による小腸閉塞部位は回腸末端部であり、回腸-横行結腸バイパス術が可能であった。
<結語>
PET-CT検査の冠状断像で腹部全体の腹膜転移巣を評価することで、大腸癌腹膜転移による腸閉塞に対しバイパス術を安全に施行できた症例を経験したので報告した。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:緩和医療

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