演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

外来における抗がん剤曝露対策教育への取り組みと今後の課題

演題番号 : P105-4

[筆頭演者]
福嶋 美沙子:1 
[共同演者]
五十嵐 侑季:1、高橋 由美:1

1:社会福祉法人恩賜財団済生会新潟第二病院・外来

 

【目的】A病院の外来では、抗がん剤曝露対策の周知をはかるため、院内での勉強会に加え、ディスカッションの開催や勉強会後に調査した質問・疑問の内容と回答の回覧を実施した。これらの取り組みが、抗がん剤曝露対策に対する意識の向上と行動の変化につながったかを検討し、今後の課題を明らかにする。
【方法】病院全体の取り組み①、外来で抗がん剤を取り扱う看護師20名を対象にした取り組み②③④⑤を以下の方法で実施した。①2016年12月~2017年1月に化学療法委員が、各部署へ出向いて抗がん剤曝露対策の勉強会を開催した。その後、受講した看護師は自部署の全員へ伝達講習を行った。②2017年1月下旬~2月上旬、抗がん剤曝露対策に対する質問や疑問の有無と内容を用紙に記入し提出してもらった。③2017年2月中旬に、抗がん剤曝露対策に関するディスカッションを開催した。④2017年3月、抗がん剤曝露対策に対する質問・疑問の内容と回答、及びディスカッションの内容を文書で全員に配布した。⑤2017年3月下旬、上記①~⑤の取り組みについて、アンケート調査を実施した。
【結果】アンケートの結果で、95%以上の看護師は抗がん剤曝露対策に対する意識が高まったと回答した。意識を高めるのに一番影響を受けた項目は、抗がん剤曝露対策の勉強会が60%、質問・疑問の内容と回答の回覧が25%、ディスカッションの開催が5%であった。また、今回の取り組み後、個人防護具装着の徹底や輸液ボトル交換時の手順の遵守、ごみ処理方法の改善などの行動に変化があった。さらに、質問・疑問に対する回答の回覧が役立てられると95%が回答し、ディスカッションの場を設けて良かったと90%が回答した。
【考察】勉強会が意識を高めるために一番影響を受けた項目に選ばれたのは、伝達講習の方式をとったことにより、人に説明していく中で自己の理解が深まったからだと考える。ディスカッションの場を設けて良かったと90%が回答しているが、ディスカッションが一番良かったと選択した人は少ない。その理由として、ディスカッションは1回しか開催しなかったため、対象の半数しか参加できなかったこと、30分という限られた時間の中で十分な話し合いができなかったからだと推測される。アンケート結果で、ディスカッションは情報共有や対策の必要性の理解につながり良かったという意見があったので、回数や時間配分を調整し、内容を検討して今後も開催していきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:がん看護

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