演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

がん化学療法看護認定看護師による乳癌患者への面談が看護師におよぼす効果

演題番号 : P102-4

[筆頭演者]
内堀 恵子:1 
[共同演者]
浅野 早苗:1,2、富吉 直美:1、堀本 弥生:1、川嵜 玲子:1

1:本永病院・看護部、2:広島大学・大学院保健学研究科

 

【背景】当院は、病床数182床の後方支援病院で、2011年に乳腺外来を新設し術前・術後化学療法、手術後のfollow upを開始した。乳腺外来開設当初の通院者数は469名(2012年)、化学療法件数は6件(2012年延べ件数)程度であったが2016年の乳腺外来通院者数は1306名、化学療法件数は132件となった。2016年4月からがん化学療法看護認定看護師(CN)の面談を開始し、要件を満たした場合「がん患者指導管理料2」を算定している。面談はCNが、主に確定診断時や化学療法開始前に行い、面談内容は看護記録に残した。2016年の「癌患者指導管理料2」の算定件数は12件だった。
【目的】CNの面談について看護師の認識調査を行い、面談の効果を検討する。
【方法】化学療法にかかわる外来・病棟看護師18名に、面談についてのアンケート調査を行い単純集計を行った。調査対象となる看護師は、乳腺外来の診療に携わる看護師と、乳腺化学療法に携わる看護師とした。
【結果】アンケートの結果、CNの面談活動を知っている9名、知らない7名、面談記録を読んだことがある8名、読んだことがない8名、がん患者指導管理料の加算を知っている9名、知らない7名、面談記録は看護に役立つ9名、役立たない8名、であった。面談記録が看護に役立つ理由としては、『患者さんの状況を知ることができ、患者さんとかかわる時配慮することができる』『治療に対する患者さんの思いを知ることができる』『患者さんの不安に対するCNの関わり方を知ることができる』などであった。
【考察】CNの面談は、患者にとっての支援だけではなく、チーム内における情報共有に役立っていた。また患者との関わり方の参考にもなるという、看護師への教育的側面も含まれ、ともに働く看護師にとって有益であることが示された。しかし、半数の看護師は面談に関心を示しておらず、対策が必要と考える。治療環境が在宅に移行し在宅支援の必要性が増している。外来通院治療患者は育児や介護などの生活環境における問題、また乳がん患者の場合には結婚や出産希望などの問題も潜在しており、患者状況を共有することは看護の質向上に必須である。看護の質の向上は今後の病院運営に大きく影響することと考える。そのためにはCNの患者の関わりに看護師がもっと興味を持ち、患者の問題にスタッフで取り組めることが必要であると考える。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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