演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

当院におけるトリプルネガティブ乳癌のアンドロゲン受容体発現の検討

演題番号 : P10-3

[筆頭演者]
菊池 真理子:1 
[共同演者]
小坂 愉賢:1、岡本 光祈子:2、田中 蓉子:1、信太 昭子:1、加藤 弘:1、仙石 紀彦:1、渡邊 昌彦:2

1:北里大学・医学部・乳腺甲状腺外科、2:北里大学・医学部・外科学

 

トリプルネガティブ乳癌(TNBC) はヘテロジェナイティの高い集団であり,個別化治療の開発が望まれている.細分化したTNBCのサブタイプの一つとして,アンドロゲン受容体(AR) 陽性症例が注目されている.AR阻害薬であるエンザルタミドは良好な臨床的効果を示すことが明らかとなった.しかし乳癌に対するアンドロゲン作用の意義は未だ不明な点が多い. そこで今回われわれは,AR陽性のトリプルネガティブ乳癌において,AR 発現の意義を検討した.
<方法>症例は,2015年8月以降に当院で手術を施行し,ARの免疫組織学的検査を行った37例.AR陽性例と陰性例において,年齢,組織型,Stage,MIB-1,NGとの関連性を検討した.また,術前化学療法を行った12例について,化学療法の効果とARの関連性を検討した.<結果>年齢は,50歳以上においてAR陽性例が多い傾向であった(p=0.052).組織型では,IDCaに比し,特殊型でAR陽性例が多かった(p<0.05).特にILCaおよびApocrine Caでは,すべてAR陽性であった.StageやMIB-1とは明らかな関連性は認めなかった.NGでは,NG1及び2では全例AR陽性であった(p<0.001).再発を認めた4例のうち,3例はAR陰性であった.また死亡例は2例であり,2例ともAR陰性であった.術前化学療法を行った12例のうち,pCRが8例,non-pCRが8例であった.pCR症例では、AR陽性が4例(50%),AR陰性が4例(50%)であった.Non-pCR症例のうち,AR陽性は1例であり,AR陰性ではnon-pCRが多く見られる傾向であった.<考察>AR陽性は特殊組織型に多くみられ,NGの低いものに多く見られた.術前化学療法においては,AR陰性はnon-pCRが多い傾向であった.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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