演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

術前化学療法による腋窩リンパ節の転移に対する治療効果についての検討

演題番号 : P10-2

[筆頭演者]
髙尾 優子:1 
[共同演者]
唐 宇飛:1、岩熊 伸高:1、朔 周子:1、岡部 実奈:1、赤司 桃子:1、山口 倫:2、赤木 由人:1

1:久留米大学・医学部・外科学講座、2:久留米大学医療センター・病理診断科

 

【背景】術前化学療法(NAC)と術後補助化学療法における乳癌の臨床治療成績に差はない。また、NACを選択する症例では腋窩リンパ節転移を有する症例が多く、NAC後は腋窩リンパ節郭清が標準治療とされている。今回、NACによる転移を伴う腋窩リンパ節に対する治療効果について検討した。
【対象と方法】2016年12月までの36症例に対し術前化学療法後の腋窩リンパ節転移の有無について検討をする。術前化学療後、乳房に対する局所手術に加え全例に対し腋窩リンパ節郭清を施行した。腋窩リンパ節はLevel IまたはLevel II、 IIIまで郭清した。
【結果】36例中29例において術前画像検査にて腋窩リンパ節転移を認めていた。術前診断で転移を認めた29例中のうち摘出腋窩リンパ節が陰性(pN0)であったのは15症例であった。原発巣の治療効果はpCR(6例:40%)、pPR(8例:53%)とばらつきがあり、腋窩リンパ節の治療効果とのあきらかな相関関係は認めなかったが、原発巣の治療効果がGrade3の6症例の摘出腋窩リンパ節はいずれも陰性(pN0)であった。また、摘出腋窩リンパ節陰性(pN0)の4例に色素法および可視蛍光法(HEMS)を併用したセンチネルリンパ節(SN)生検を試み、4例のSN はすべて転移陰性であった。
【結語】原発巣においてGrade3の治療効果を認めた症例においては腋窩リンパ節がすべてpN0 が得られた。今後、術前化学療法後の乳癌症例に対しても、SN 生検により腋窩リンパ節郭清の省略可能な症例の同定につなげるため、更なる症例の蓄積が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:局所療法

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