演題抄録

一般口演

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

ドセタキセル抵抗性前立腺癌に対するカバジタキセルの治療効果に関する多施設調査

演題番号 : O4-4

[筆頭演者]
寺田 直樹:1 
[共同演者]
土谷 順彦:2、羽渕 友則:3、荒井 陽一:4、西山 博之:5、寺地 敏郎:6、松田 公志:7、山本 新吾:8、筧 善行:9、賀本 敏行:1、小川 修:10

1:宮崎大学・医学部・泌尿器科、2:山形大学・医学部・泌尿器科、3:秋田大学・医学部・泌尿器科、4:東北大学・医学部・泌尿器科、5:筑波大学・医学部・泌尿器科、6:東海大学・医学部・泌尿器科、7:関西医科大学・泌尿器科、8:兵庫医科大学・泌尿器科、9:香川大学・医学部・泌尿器科、10:京都大学・医学部・泌尿器科

 

【目的】ドセタキセル(DTX)抵抗性の去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)治療薬であるカバジタキセル(CBZ)について、その使用状況、治療効果、副作用に関する多施設調査を行った。
【対象と方法】関連大学及び関連施設において、2016年10月までにCBZを使用した118例の臨床情報を後ろ向きに収集した。診断時年齢中央値65(47-81)歳、PSA中央値 61(5-2114)ng/ml、病期≤C: 34例(29%)、D:84例(71%)、グリソンスコア(GS)≤8:41例(35%)、≥9:70例(59%)。CBZ投与時の年齢中央値71(48-88)歳、PSA中央値71(0.07-9586)ng/ml、Performance status(PS) 0:56例(47%)、≥1:60例(51%)。開始時CBZ投与量:20-25mg/m2:36例(31%), ≤20mg/m2:80例(68%)。96例(81%)で投与日翌日にペグフィルグラスチムを投与した。CBZ投与前のDTXサイクル数中央値は7(1-61)で、93例(79%)にエンザルタミドまたはアビラテロンが使用されていた。CBZ投与後の予後と相関する因子について、Cox比例ハザード解析を行った。
【結果】投与サイクル数中央値は4(1-33)であった。CBZ によりPSA50%以上低下した症例は22例(19%)、PSA奏功期間中央値は3.4ヵ月、画像上奏功期間中央値は6.8ヵ月、CBZ投与後の全生存期間中央値は14ヵ月であった。CBZ投与による副作用として、G4好中球減少は52例(44%)、有熱性好中球減少は22例(22%)に認めた。単変量解析では、PS≥1(OR:3.38,p=0.001), PSA>100ng/ml(OR:2.47, p=0.003), LDH>300U/L(OR:1.98, p=0.028), ALP>350U/L(OR:1.91, p=0.039)が、多変量解析ではPS≥1 (OR:2.60, p=0.007), PSA>100ng/ml(OR:1.19, p=0.029)が有意にCBZ投与後の予後と相関した。
【結論】CBZ投与時のPSが良好でPSAが低い患者において、CBZ投与後の予後が良好であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

前へ戻る