演題抄録

一般口演

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

mCRPCにおけるcabazitaxel導入時のBone Scan Indexの予後予測因子としての有用性

演題番号 : O4-2

[筆頭演者]
植村 公一:1 
[共同演者]
河原 崇司:2、寺西 淳一:2、宇田川 幸一:6、小林 一樹:4、土屋 ふとし:1、岸田 健:5、坂本 信一:7、上村 博司:2、矢尾 正祐:3、三好 康秀:2

1:横浜市立みなと赤十字病院・泌尿器科、2:横浜市立大学・附属市民総合医療センター・泌尿器・腎移植科、3:横浜市立大学・附属病院・泌尿器科、4:国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院・泌尿器科、5:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター・泌尿器科、6:国家公務員共済組合連合会平塚共済病院・泌尿器科、7:千葉大学・医学部附属病院・泌尿器科

 

緒言:これまで骨シンチの評価分類方法としては主観的にhotspot数を数え,0-4の5段階に分類するSolowayらが報告したEOD (extent of disease)分類が広く使用されていたが,より客観的で定量的診断方法の確立が必要とされていた.近年、骨シンチ診断支援ソフト(BONENAVI)が出力するbone scan index (BSI)により骨転移の定量的評価が可能となった.今回我々は,骨転移を有するmCRPCに対してcabazitaxel (CBZ)を投与した症例における予後予測バイオマーカーとしてのBSIの有用性を検討した.
対象と方法:2014年10月より2016年12月までにCBZを導入した症例のうち,導入前後2ヵ月以内にBONENAVIを施行した骨転移を有するmCRPC 50症例とした.CBZ導入時のBSIがoverall survival (OS)予測因子となるかを,既存の臨床的予後因子(docetaxel治療サイクル数,CBZ導入時の年齢,prostate-specific antigen (PSA),hemoglobin (Hb),lactate dehydrogenase (LDH),alkaline phosphatase (ALP))と共にcox比例ハザードモデルにて多変量解析した.生存率の解析はKaplan-Meier, 2群間の生存率の差はlog-rank 検定を使用した.BSIは他の報告を参考に1.0 %をcut offとし,他の連続変数は中央値をcut offとし2値変数で解析した.
結果:観察期間の中央値は7.2ヶ月 (95% confidence interval (CI) 0.6-25.0)であり,CBZ投与後のOSの中央値は10.3ヶ月 (95%CI : 6.8-13.9)であった.BSI ≥ 1.0 %群はBS I < 1.0 %群と比較して有意にOSが不良であった(7.7ヶ月 vs. not reached, p=0.017).多変量解析の結果,BSI (≥ 1% vs <1%, HR : 5.61, 95%CI : 1.18-31.95, p=0.032),年齢 (≥ 71歳 vs. < 71歳, HR : 3.52, 95%CI : 1.32-9.41, p= 0.012),LDH (≥ 259 IU/L vs. <259 IU/L, HR : 3.39, 95%CI : 1.29-8.88, p= 0.013),Hb (< 11.1 mg/dL vs. ≥ 11.1 mg/dL, HR : 2.88, 95%CI : 1.18-6.99, p= 0.020)が独立したOS予測因子であった.
結語:CBZ導入時のBSIは年齢やLHD, Hbと並び,OSを予測する独立した因子であった.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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