演題抄録

がん診療ガイドライン統括・連絡委員会企画シンポジウム

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

がん診療ガイドライン評価委員会の活動について

演題番号 : GL-5

[筆頭演者]
松井 邦彦:1 

1:熊本大学・医学部附属病院・地域医療・総合診療実践学寄附講座

 

日本癌治療学会「がん診療ガイドライン」は、国内外で行われた臨床試験等から得られた科学的根拠に基づき、各作成委員会で作成されている。日本から出された科学的根拠が多いとは言えない中、日本の実情に合ったものが作られ、年々、改訂が行われてきた。その一方で、最新の科学的根拠に基づいた、質の高い診療ガイドラインを作成するためには、非常に多くの労力と時間を要し、更に改訂を続けて行くのは容易ではない。また利用者が使いやすい診療ガイドラインとするためには、様々な工夫が求められる。
このため本学会では、2002年より「がん診療ガイドライン評価委員会」に任じて、作成された各がん診療ガイドラインの評価を行い、作成学会へフィードバックを行ってきた。委員会の発足当初はAGREE(The Appraisal of Guidelines for REsearch & Evaluation)を用い、2011年からはその改訂版であるAGREE IIを用いて評価を行っている。これらは自体の妥当性や信頼性等の検証がなされており、診療ガイドライン作成過程における作成手法の厳密さと透明性を評価する標準的ツールとして、国内外の幅広い分野の診療ガイドラインの評価に使われている。これらを用いて、これまでに当委員会で評価を行ったがん診療ガイドラインは、2017年7月の時点で69編に上る。
本シンポジウムでは、これまで行ってきた当評価委員会の活動を振り返り、今後の活動を考えるとともに、質の高いがん診療ガイドライン作成に役立つべく、各作成委員会へのメッセージをまとめてお伝えする機会としたい。

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