演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

再発・難治性悪性リンパ腫に対するGDP療法の後方視的検討

演題番号 : WS84-5

[筆頭演者]
和泉 春香:1 
[共同演者]
長瀬 大輔:1、石原 晋:1、三井 ゆりか:1、酒井 亜紀子:1、加藤 元浩:1、倉石 安庸:1、名取 一彦:1

1:東邦大学・医療センター大森病院・血液・腫瘍科

 

緒言
GDP療法はホジキンリンパ腫の救援療法として登場した。本邦では現在はゲムシタビンは公知申請により、2013年2月、「再発又は難治性の悪性リンパ腫」の効能・効果で承認を取得した。今回われわれは再発・難治性悪性リンパ腫に対するGDP療法を後方視的に検討した。
対象及び方法
2003年から2015年の期間で悪性リンパ腫と診断された中で、再発、難治性悪性リンパ腫症例のなかでGDP療法、又はR-GDP療法を施行された30例を対象とした。病理組織学診断はWHO(2008)第4版に準拠した。生存期間は診断より死亡または当院の最終受診日、転院症例は転帰通知のあったもの以外は転院日で計算した。検討項目は観察期間が短いために治療完遂率、完全寛解率とした。
結果
対象は30例、男性16例女性14例、年齢中央値は71歳、PSはgrade0 16例、grade14例、grade2 2例、grade3 3例、grade4 5例であった。病理組織診断は、ホジキンリンパ腫1例(MC)、非ホジキンリンパ腫29例、diffuse large B cell lymphoma(DLBCL)22例、peripheral T cell lymphoma(PTCL)2例、T cell lymphoma(TCL)3例、NK/T1例であった。前治療数は1レジメ21例(CHOP、R-CHOP、R-CHO、SMILE)、2レジメ4例、3レジメ4例、4レジメ1例で、直前の治療はR-CHOP療法またはR-CHO療法が18例、CHOP療法またはCHO療法が3例、その他9例であった。シスプラチンがパラプラチンに治療前から変更されている症例は5例、治療経過中の変更は4例であった。治療開始前の予定コース数は6コースであり、完遂症例は11例、治療不十分と判断し2コース追加された症例が1例、完全寛解により終了したのが2例、16例は原病死又は寛解導入失敗と判断され中止されている。副作用について、Grade3以上の白血球減少、Hgb低下、血小板減少はそれぞれ90%、90%、83%に認めた。完全寛解症例は9例(30%)であった。前治療数との関係は、1コースの症例は21例で8例が完全寛解に対して。2コース以上の症例は9例で1例が完全寛解であった。レジメンの内容を検討するとCHOP療法又はR-CHOP療法症例からすべての完全寛解例がでていた。病理組織型を検討すると、DLBCL22例中7例が完全寛解(32%)で、PTCL1例、TCL1例であった。

考察
今回、完全寛解か再寛解導入失敗の極端な結果しか得られなかった。しかし完全寛解率30%と良好な結果であった。70歳以上の症例にはHigh-doseを含む化学療法は困難なことが多いが、GDP療法は比較的安全に、外来で継続できる。

キーワード

臓器別:造血器・リンパ

手法別:化学療法

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