演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

高齢者非ホジキンリンパ腫びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の後方視的検

演題番号 : WS84-2

[筆頭演者]
塚原 瑞乃:1 
[共同演者]
和泉 春香:1、石原 晋:1、長瀬 大輔:1、酒井 亜紀子:1、三井 ゆりか:1、加藤 元浩:1、倉石 安庸:1、荒井 一歩:2、名取 一彦:1

1:東邦大学・医療センター大森病院、2:東邦大学・看護学部

 

【緒言】
本邦での悪性リンパ腫の疫学では、non-Hodgkin's lymphoma(NHL)が95%以上を占め、その中でもdiffuse large B cell lymphoma(DLBCL)が約40%を占める。今回われわれは高齢者NHL DLBCLについて後方的検討したので報告する。
【対象及び方法】
2003年1月から2014年12月の期間中、当院でNHL DLBCLと診断された症例を対象とし、65歳以上の症例を検討した。病理組織学診断はWHO(2008)第4版に準拠した。生存期間は診断より死亡または当院の最終受診日で計算した。倫理的配慮は東邦大学医療センター大森病院倫理委員会で審査され承認を得た。
【結果】対象は296例で65歳以上の症例は204例であった。年齢中央値は74歳(65歳-93歳)、男女比は男性105例、女性99例でPSはgrade0 30例、grade1 32例、grade2 22例、grade3 32例、grade4 88例であった。

臨床病期I期30例、II期29例、III期37例、IV期108例、IPIではL 36例、L-I 34例、H-I 52例、H 82例で、R-IPIはgood risk68例、poor risk136例であった。治療内容として、治療前死亡2例を除く202例の内訳は、化学療法178例、放射線療法6例、化学療法+放射線療法5例、Best supporting care13例であった。臨床結果は、全体で生存期間中央値は99ヶ月、5年生存率57.8%であった。主な因子の検討では、男女間、臨床病期について、I期、III期とIV期間、年齢では65歳以上70歳未満と80歳以上間に統計学的有意差を認めた。年齢については65歳以上70歳未満と70歳以上80歳未満の2群間に有意差は認めなかった。CR率に関して、全体で60.3%、治癒目的の治療を施行された179例のCR率は68.7%、生存期間中央値106ヶ月、5年生存率62.9%であった。
【結論】予後に影響を与える因子として、性別が特徴と思われた。年齢については80未満群と80歳以上群に有意差があることより、70歳代の症例までは治療により良好な臨床結果を期待できる。また、臨床病期、IPIはそのgradeに対応していないことより、高齢者における新たな予後予測因子の検索が必要と考える。

キーワード

臓器別:造血器・リンパ

手法別:化学療法

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