演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

当院における初回化学療法時のB型肝炎スクリーニング~現状と取り組み~

演題番号 : WS83-3

[筆頭演者]
疋田 絵梨:1 
[共同演者]
大釜 真美:1、平島 由香:2、横山 礼子:1、白石 範子:1、前田 義治:1

1:がん・感染症センター都立駒込病院・東京都立駒込病院・薬剤科、2:東京都立多摩総合医療センター

 

B型肝炎ウイルス(以下、HBV)キャリアに免疫抑制剤や抗がん剤を投与した際、HBVの再活性化により重症肝炎を発症することがある。また、HBs抗原陰性でHBc抗体あるいはHBs抗体陽性の既往者においても化学療法後にHBV再活性化が起こることが報告されており、de novo B型肝炎と呼ばれ注意が必要である。
東京都立駒込病院(以下、当院)において、2015年1、2月に初回化学療法を実施した患者(316名)のHBV感染スクリーニング実施状況を後方視的に調査した。その結果、HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体3項目の測定率は46%(144人)、HBs抗原のみの測定率は38%(120人)、スクリーニングを実施していない患者は16%(52名)おり、院内のHBVスクリーニングに対する認識が不十分であることが明らかとなった。2015年5月に日本肝臓学会より「B型肝炎治療ガイドライン(第2.1版)」が発表されたことを受け、同月、院内への注意喚起を実施した。実施後の院内での認知度を確認するため、翌2016年1、2月に初回化学療法を実施した患者(299名)のHBV感染スクリーニング実施状況について再度、調査を実施した。その結果、HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体3項目の測定率は40%(120人)、HBs抗原のみは40%(118人)、スクリーニングを実施していない患者は20%(61名)おり、十分な効果を得られていなかった。
本結果を受け、薬剤科では2016年3月よりレジメン検討委員会と協働し、HBVスクリーニング実施状況の改善を図るため、以下の取り組み(①ガイドラインのアルゴリズム及びHBV感染スクリーニングの重要性の院内周知、②電子カルテ上での検査実施状況確認の簡便化、③処方箋・薬歴への検査データ印字を利用した薬剤師によるチェック体制の強化)を開始した。
発表当日は取り組み前後での測定率の変化から、効果と改善点について検討する。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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