演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

薬剤師による化学療法施行患者のB型肝炎スクリーニングと検査オーダーの実施

演題番号 : WS83-1

[筆頭演者]
横山 英典:1 
[共同演者]
松本 利恵:1、板津 直美:1、花村 菜月:1、高橋 広将:1、後藤 博:1、小林 建司:2、花立 史香:2、小牧 千人:3、橋本 博:1、野田 孝夫:1

1:社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院・薬剤部、2:社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院・外科、3:社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院・内科

 

【目的】近年、各種ガイドラインにおいて、免疫抑制剤・化学療法剤を使用している患者におけるB型肝炎スクリーニング検査の重要性が述べられている。当院では2014年12月より薬剤師によるスクリーニング実施状況の確認と未実施患者での注意喚起を行ってきた。(2015年臨床腫瘍学会にて既報)今回それを発展させ、スクリーニングが必要な患者に対する検査オーダーを薬剤師が行うことを開始した。今回は薬剤師によるオーダー開始に至る経緯の報告と、その有用性・課題について検討を行う。

【方法】当院では翌日の診察予約があり、かつB型肝炎スクリーニングの必要がある薬剤が使用されている患者を抽出するシステムを作成し、B型肝炎スクリーニングの実施状況を確認している。薬剤師による検査オーダー開始前までは電子カルテの付箋機能を使い医師への注意喚起を行っていたが、医師の業務軽減を主たる目的に薬剤師によるオーダーが2015年12月1日より開始となった。オーダー開始に至るまでに委員会等で行われた検討内容とともに当院で行なっている業務の流れを紹介する。有用性についてはスクリーニングの実施率と医師へのアンケートを指標として検討した。

【結果】2015年12月から2016年3月まででスクリーニングが必要であったが検査オーダーがされていなかったケースは58例あり、そのうち薬剤師が検査オーダーを代行した件数は26件(44.8%)であった。2015年12月以降のB型肝炎スクリーニングの実施率は100%であった。医師へのアンケート調査は現在実施中であり、学会にてその結果を報告することとする。

【結語】患者抽出システムを作成し医師以外の職種による確認も並行して行うこと、また確認すべき内容に対して不備がある場合に医師以外が業務を代行できる制度を持つことはスクリーニング漏れを防ぐことにつながると考えられる。今後はB型肝炎のみではなく、化学療法施行における必要検査項目の確認についても発展させ、安全な化学療法の提供および、医師の負担軽減につなげていきたいと考える。アンケートによる有用性・課題については学会にて報告する。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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