演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

TURBTおよびTURBT後抗癌剤単回注入に関するクリティカルパス改定についての検討

演題番号 : WS65-6

[筆頭演者]
仲島 義治:1 
[共同演者]
杉山 恭平:1、日紫喜 公輔:1、室 悠介:1、公平 直樹:1、吉村 耕治:1、西尾 恭規:1

1:地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院・泌尿器科

 

【目的】安全かつ確実にTURBT後の抗癌剤単回注入が実施でき、コスト上も妥当なクリティカルパスの改定が可能かどうか検討した。

【方法】パス改定において、1.抗癌剤のミキシングに関する安全面、2.院内の薬剤搬送経路上のシステム面、3.術後薬剤注入の可否を判断後、ミキシング指示から投与までの時間軸上の問題点、4.3を含めたコスト上の問題点、について検討した。手術室、看護部、薬剤部、医事課と調整を行った結果、これら全てをクリアし、かつ診療ガイドラインに沿ったパスを作成した。

【結果】ミキシングの際の医療スタッフ及び患者の抗癌剤曝露を防ぐため、膀注用抗癌剤は薬剤部での無菌調剤とした。また膀注実施の可否については、術中膀胱穿孔のリスクがないことを確認した後、術後薬剤部に調剤依頼することとした。またガイドラインに沿って術後24時間以内の膀注が実施できるように、調剤後の薬剤搬送経路も整備した。さらに短期の入院でもコスト面で問題が生じないように、膀注用薬剤の選定を行った。

2015年1月から2016年3月までの間、71症例にクリティカルパスが適応された。入院期間は4~15日(中央値5日)、膀注実施によるG3以上の合併症は認めなかった。術後膀注の中止は16例に認められた。中止理由としては、術中の膀胱穿孔疑いが9例と半数以上を占めた。膀注中止による抗癌剤破棄は1例も認めなかった。

【結論】各部署との調整の結果、無菌調剤の上術後24時間以内の単回注入が安全かつ確実に実施でき、コスト上も妥当なパスの改定が可能であった。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:内視鏡手術

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