演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

pTa膀胱癌の経尿道的内視鏡切除後の早期再発リスク因子

演題番号 : WS65-4

[筆頭演者]
古野 剛史:1 
[共同演者]
三浦 克紀:1、河津 隆文:1、飴田 要:1、関 晴夫:1、南谷 正水:1、谷口 光太郎:1、松野 正:1

1:北海道泌尿器科記念病院・泌尿器科

 

緒言:経尿道的膀胱腫瘍切除(TUR-Bt)にて診断、加療されたpTa膀胱癌の再発リスクをレトロスペクティブに検討した。
対象と方法:2005-2011年にTUR-Btを当院で施行された症例の診療記録を参照し、内視鏡的に全切除され、病理にて尿路上皮癌pTaと診断されたTUR-Btを対象とした。リスク因子として年齢、性別、BMI、脳卒中、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患、喫煙、術前尿細胞診陽性、1年以内の再発、先行する上部尿路の尿路上皮癌、腫瘍数、腫瘍径、腫瘍部位(膀胱頸部)、術後膀胱注入療法(抗がん剤・BCG)につき、コックス比例ハザードモデルを用いて検討した。
結果:TUR-Bt 351例(男性 268例, 女性83例; 平均年齢71.4歳)が施行された。病理は尿路上皮癌 G1 192例, G2 156例, G3 3例だった。観察期間 70 - 5390日において195例に再発を認めた。先行する上部尿路癌、多発腫瘍、腫瘍部位(膀胱頸部)、高齢(70歳以上)が有意なリスク因子でハザード比[95%信頼区間]はそれぞれ 2.5 [1.7 - 3.8], 1.9 [1.3 - 2.6], 1.7 [1.1 - 2.7], 1.5 [1.1 - 2.2] だった。術後膀胱注入療法はハザード比0.4 [0.25 - 0.61]と再発リスクを軽減した。
結語:先行する上部尿路癌、多発腫瘍、腫瘍部位(膀胱頸部)、高齢(70歳以上)が有意なリスク因子であり、リスク症例についてはpTa症例であっても積極的な膀胱注入療法が望ましいと考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:内視鏡手術

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