演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

高リスク筋層非浸潤性膀胱癌に対するhalf dose BCG維持療法の試み

演題番号 : WS65-2

[筆頭演者]
柳原 豊:1 
[共同演者]
白戸 玲臣:1、沢田 雄一郎:1、野田 輝乙:1、福本 哲也:1、三浦 徳宣:1、宮内 勇貴:1、菊川 忠彦:1、雑賀 隆史:1

1:愛媛大学・医学部附属病院・泌尿器科

 

目的
高リスク筋層非浸潤性膀胱癌に対してBCG維持療法が推奨されているが、副作用、完遂率の低さが問題である。今回、我々は、高リスク筋層非浸潤性膀胱癌に対してhalf dose BCG維持療法を施行したので報告する。
方法
2012年4月より、高リスク筋層非浸潤性膀胱癌に対してBCG導入療法(通常量を計 6回)後、維持療法(半量を計 3回)として、3、6、9、12ヶ月に1年間行った。観察期間 1年以上の症例を対象に検討した。
結果
導入療法を36例に行い、そのうち維持療法を27例に行った。維持療法を行った症例の年齢 69歳(27-83歳)、男女比 25:2、観察期間 28ヶ月(12-44ヶ月)であった。深達度は、CIS 10例、pTa 3例、pT1 14例であった。1年間の完遂率は、26%であった。中止理由は膀胱炎症状(頻尿、排尿痛)であった。維持療法をおこなった27例中 2例に再発、増悪(筋層浸潤)を認め、膀胱全摘を施行した。3年の無再発生存率は 91%、無増悪生存率は 91%、癌特異的生存率は 100%であった。3年の無再発生存率で、維持あり vs 維持なしを検討した結果、維持あり群 91%、維持なし群 38%で有意差を認めた(p=0.001)。維持療法の完遂の有無で検討をおこなったが、完遂群 86%、未完遂群 92%で有意差は認めなかった(p=0.492)。副作用の発現率は、発熱 11%、倦怠感 4%、血尿 4%、頻尿 56%、排尿痛 52%、尿漏れ 4%、切迫感 4%であったが、重篤は副作用は認めなかった。
結論
治療効果は、諸家の報告と比較しても同等以上であった。副作用に重篤なものはなかったが、半量にも関わらず完遂率が低かった。BCG維持療法の用量や期間について文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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