演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

切除不能・進行再発大腸癌に対するTAS-102+Bevacizumab療法の治療成績

演題番号 : WS52-2

[筆頭演者]
曽田 均:1 
[共同演者]
豊島 幸憲:1、安村 友敬:1、矢川 彰治:1、小澤 俊総:1

1:独立行政法人地域医療機能推進機構山梨病院・外科

 

【はじめに】2014年に切除不能進行・再発大腸癌に対してロンサーフ(一般名トリフルリジン・チピラシル塩酸塩、以下TAS-102)が承認されて以来、当院での使用経験も増えてきている。2016年4月までに当院では主に2nd line以降の17症例にTAS-102を使用している。併用療法に関してはまだ報告が少ないが、わが国でもC-TASK FORCE試験でTAS-102+Bevacizumab(以下Bmab)の安全性と有効性も報告されるようになっており、当院でも前治療でBmabを使用していた症例にはTAS-102導入後も継続(または追加)してBmabを併用している症例が増えてきている。今回当院でのTAS-102+Bmab療法の治療成績及び安全性について報告する。【治療背景】2015年7月~2016年4月で全6症例。全症例PS0で、Bmab使用歴あり。TAS-102単剤でPD後にBmabを追加した症例は含んでいない。年齢中央値64歳(55歳~82歳)。男性2例、女性4例。治療ラインは1st/2nd/3rd/4th:0/1/4/1 であった。【投与方法】TAS-102 (70mg/㎡/日、5日投与2日休薬を2週間、その後2週間休薬)、Bmab(5mg/kg、2週間毎)【治療成績】RECIST v1.1で画像評価を行った。CR/PR/SD/PD/NE:0/1/4/0/1で奏効率(RR)は16.7%、病勢コントロール率(DCR)は83.3%であった。6例中4例が治療継続中であり中央値に達していないが、6ヶ月PFSは80% である。【有害事象】CTCAE 4.0で評価。主な有害事象としてはGrade3以上の白血球減少1例(16.7%)例、好中球数減少3例(50.0%)、Grade2以上の尿蛋白2例(33.3%)が見られたが、生命にかかわる重篤なものは見られていない。また、6例中3例に前治療ですでに降圧剤を処方されており血圧コントロールは良好であった。TAS-102の減量は2例で行ったが、Bmabは全例開始量を維持している。また、Grade2以上の骨髄抑制の起こる時期は白血球減少で投与開始5週、好中球数減少で開始4週目以降に出現する傾向が見られた。【まとめ】TAS-102+Bmab療法は2nd,3rd line以降の切除不能進行・再発大腸癌に対して安全に行え、かつ十分な腫瘍抑制効果を期待できると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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