演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

レゴラフェニブの使用経験と、80㎎による投与開始

演題番号 : WS51-5

[筆頭演者]
中嶌 雅之:1 
[共同演者]
杉政 奈津子:1、柿添 学:1、小野 秀高:1、馬場 裕之:1、杉田 光隆:1

1:横浜市立みなと赤十字病院・外科

 

背景:レゴラフェニブは進行再発大腸直腸癌に使用されているが、副作用が多く、十分な知識、準備、適切な対応が必要である。当院では、これまで10症例に投与しているが、初期の症例で160㎎から投与開始したところ、重篤な状態に陥り早期に死亡に至ったことがあり、その後より80㎎で開始して1週投与、1週休薬としている。現在、80㎎、1週投与1週休薬から開始し、体調に合わせて、期間延長と増量をしていく方法を行っている。
対象:当院でレゴラフェニブを投与した10症例について、背景、投与状況、副作用発現状況について検討を行った。
結果:男性6例、女性4例であった。年齢は平均70.3歳(64-85歳)、PSは1が7例、2が1例、3が1例であった。投与開始前のレジメン数は平均4.9(3-8)であった。開始時の容量は2例が160㎎、8例が80㎎であった。総投与量は平均6284㎎(960㎎-12880㎎)であった。副作用はGrade3以上を1例(血小板減少)に認め、Grade1-2は全例に認めた。その他、典型的ではないが、投与開始早期に健忘と立位できないほどのふらつき、凝固機能障害を来した症例を認めた。全例で、レゴラフェニブ開始時に、それまでの化学療法の副作用で、検査値の異常や疲労感、手足の痛み、しびれなどを認めていた。レゴラフェニブ投与に関連して発生、増悪した副作用は8例に認められた。投与開始からの平均生存日数は191.3日(うち2例は生存中)であり、先行研究で示されている日数(196日)と遜色ない結果であった。最近の2症例では80㎎1週投与、1週休薬から開始し、3クール終了後、2週投与、1週休薬とし、5クール目から120㎎に増量としているが、2症例ともレゴラフェニブに関連した副作用はほとんどなく(血圧上昇のみ)、総投与量(12880㎎:投与中、10360㎎)、投与期間(ともに5か月:1例は投与中)と当院での治療成績のなかでは上位を占めている。
結語:レゴラフェニブは最適な投与方法により、副作用を軽減できる可能性があると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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