演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

進行・再発大腸癌に対して初期投与量120mgで行うRegorafenib salvage line療法

演題番号 : WS51-3

[筆頭演者]
大澤 浩:1 
[共同演者]
後藤 宏顕:1、丁 曄:1、明星 智洋:1、判田 直子:1

1:社会福祉法人仁生社江戸川病院・腫瘍血液内科

 

背景:経口マルチキナーゼ阻害剤であるRegorafenibは、進行・再発大腸癌におけるsalvage-lineとして有用な薬剤である。患者と方法:Regorafenibを12例に投与し検討した。Regorafenib:160㎎/日の投与を受けた4例の患者を評価したが、4例ともにGrade(G)3の有害事象(AE)により、160㎎での治療継続が不可能であった。我々は、8例に対して初期投与量を120mgに減量し、その治療効果および副作用を検討した。結果:Regorafenib:160mg群では、4例すべてにgrade3のHand-Foot syndrome reaction(HFSR)を認めた。その内2例は治療拒否、2例ではdose reductionを行った。治療評価(160mg):Stable disease(SD)1例のみで、disease control rate(DCR)は25%であった。Relative dose intensity(RDI):65.0%(55.3-85.7%)であった。一方で120mgの8例では、1例のみがGrade3のHFSRを生じたが、副作用の管理は寛容であった。治療評価(120mg):Partial response(PR)1例、SD:4例で、DCR:62.5%であった。RDI:64.6%(41.7-75.0%)であった。PRの1例では局所転移巣の縮小やSDの1例では、肝転移における転移巣内部構造変化や肺転移の空洞化が認められた。これらの症例の治療継続期間はそれぞれ6.5ヶ月(9cycles)と5ヶ月(6cycles)であった。全症例のbest objective response:8.3%、DCR:50%であった。また無増悪生存期間中央値は72日(34+~195日)、全生存期間中央値は210日(34~497日)であった。HFSRは全例で観察された。吐き気、食欲不振や口内炎などの胃腸障害は10例(83.3%)で認められた。G3の有害事象は、HFSR(33.3%)、好中球減少(8.3%)および高血圧症(8.3%)を含む5例で観察された。G4の有害事象または化学療法関連死は認めなかった。結語:初期投与量Regorafenib160㎎群、120mg群でもRDIは変わらず、なおかつ副作用管理は寛容である120㎎群で有効例を経験した。我々は、初期投与量Regorafenib:120mgから開始し副作用に応じた投与量の変更を行う投与方法は有効である可能性があると考えている。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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