演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

進行再発大腸癌に対するレゴラフェニブ使用経験と成績

演題番号 : WS51-2

[筆頭演者]
諏訪 雄亮:1 
[共同演者]
渡邉 純:1、諏訪 宏和:2、樅山 将士:3、石部 敦士:3、大田 貢由:2、舛井 秀宣:1、長堀 薫:1

1:国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院・外科、2:横浜市立大学・附属市民総合医療センター・消化器病センター、3:横浜市立大学・消化器・腫瘍外科

 

【背景】切除不能進行再発大腸癌は近年の治療効果の向上によってOSは30か月以上となった。特に2次以降の治療成績の向上がOSを延長する要因となっている。2013年3月に保険収載されたレゴラフェニブもCORRECT試験においてプラセボと比較してOSを有意に延長することが確認されている。【目的】当院でのレゴラフェニブ投与例についての治療成績および有害事象について検討する。【対象】2013年3月から2016年3月までに切除不能進行再発大腸癌に対しレゴラフェニブを投与した9例について検討した。【結果】患者背景は男性4例、女性5例、平均年齢67.7歳、原発巣は結腸/直腸それぞれ4例/5例であった。PSは0/1/2/3がそれぞれ3例/5例/1例、治療ラインは3rd / 4th / 5th / 6thがそれぞれ5例/1例/2例/1例であった。開始投与量は80㎎が8例、120㎎が1例で、80㎎で開始したうち1例は治療途中で120㎎に増量した。治療効果はSD/ PD/ NEが2例/2例/5例でNEの5例中3例が1コース目の有害事象(悪心2例、手足症候群1例)が原因で中止となっていた。病勢コントロール率は22.2%、PFS2.5か月、MST 8.6か月であった。有害事象は全例で認め、主な事象は手足症候群が6例(66.7%)、高血圧3例(33.3%)、倦怠感2例(22.2%)、食欲不振・悪心3例(33.3%)、下痢2例(22.2%)、血小板減少2例(22.2%)、低P血症1例(11.1%)であった。72歳の男性で10か月と長期に病勢コントロール可能であった症例を経験した。【結語】レゴラフェニブ投与において手足症候群を中心に有害事象は高頻度に発現するものの重篤な有害事象は認めなかった。1コース目の有害事象で3例が中止になっていることから早期の有害事象へのマネージメントが治療継続の大事な因子と考えられる。また開始時に投与量を80㎎と減量しても6か月以上SDを得られた症例を2例(22.2%)経験したことから、投与継続可能であれば減量しても有用な効果が得られる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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