演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

胃癌骨転移症例におけるDIC発症リスクの検討

演題番号 : WS29-4

[筆頭演者]
松本 俊彦:1,2 
[共同演者]
日野 佳織:2、寺澤 裕之:2、中舎 晃男:2、上杉 和寛:2、西出 憲史:2、浅木 憲史:2、梶原 猛史:2、仁科 智裕:2、堀 伸一郎:2、灘野 成人:2、山下 夏美:3、石井 浩:2,3

1:姫路赤十字病院・内科、2:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・消化器内科、3:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・臨床研究センター

 

目的:
胃癌骨転移症例ではDIC(Disseminated intravascular coagulation)発症が問題となるが、DIC発症のリスク因子についての検討は少ない。
方法:
2006年12月から2015年9月までに四国がんセンターにおいて骨転移が判明した胃癌123例について、患者背景、DICの発症割合、及びDIC発症のリスク因子を後方視的に検討した。
結果:
年齢中央値64歳(32-90歳)、男性/女性が72/51例、PS0/1/2/3/4が各7/60/35/15/6例であった。DICは34例(28%)で発症し、そのうち13例(11%)は骨転移判明時にDICを発症していた。DIC判明後の生存期間中央値は26.5日であった。DIC発生症例では全例が脊椎転移あり、および多発骨転移を認めていた。DICの発生について単変量解析を行うと他臓器転移なし(Hazard Ratio(HR):3.17, p=0.018)が有意なDICの発生におけるリスク因子であった。単変量解析でDIC発症との関連が強かった他臓器転移の有無、腹膜播種の有無、病理組織、長管骨転移の有無、及びGlasgow prognostic score(GPS)について多変量解析を行ったところ、有意なものは認めなかったが、腹膜播種のない症例でDICの発症が多い傾向があった。(HR:2.89, p=0.09)
結語:
DIC発症症例は全例脊椎転移を認める多発骨転移症例であった。多変量解析では有意な因子は認められなかったが、胃がん骨転移症例では腹膜播種のない症例でDICの発症リスクが高い可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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