演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

転移性脳腫瘍に対するNovalis Txを用いた定位放射線治療の治療効果と有害事象

演題番号 : WS14-4

[筆頭演者]
大西 真弘:1,6 
[共同演者]
工藤 滋弘:1、大久保 悠:1、牛島 弘毅:1、小島 徹:1、兒玉 匠:1、楮本 智子:1、早瀬 宣昭:2、楮本 清史:2、井上 賢一:3、松本 広志:4、栗本 太嗣:5、酒井 洋:5、中野 隆史:6、齊藤 吉弘:1

1:埼玉県立がんセンター・放射線治療科、2:埼玉県立がんセンター・脳神経外科、3:埼玉県立がんセンター・乳腺腫瘍内科、4:埼玉県立がんセンター・乳腺外科、5:埼玉県立がんセンター・呼吸器内科、6:群馬大学・医学部附属病院・放射線科

 

[背景] 2003年6月から2013年1月にのべ171例の転移性脳腫瘍に対しAccuknife (DiRex)を用いた定位放射線治療を行い、安全性と有効性について報告してきた。2014年7月からはNovalis Tx (Varian)を用いた定位放射線治療を行っており、その治療成績と有害事象について報告する。
[方法] 対象は2014年7月から2016年3月に転移性脳腫瘍に対して初回治療を定位放射線治療で行った106例、211部位である。年齢は中央値67.7歳(37-91歳)で男性が65例、女性が41例であった。原発巣は肺癌64例、乳癌19例、その他の悪性腫瘍23例であった。治療計画はiPlan RT TPS(BrainLab)を用い、3テスラで撮影した1mm厚の造影MRIでGTVの輪郭描出を行い、GTVに2 mmマージンを加えたものをPTVとした。ビームは6 MV X線のDynamic Conformal Arcs あるいは Static Conformal Beamsを用いた。処方線量はPTVの95%体積への処方(D95)とし、13 mm以下の腫瘍に対しては21 Gy / 1回、13 mmを超える腫瘍に対しては38 Gy / 3 回とし、腫瘍が大きい場合や脳幹部に近い病変に対しては50 Gy / 10回など分割回数を増やして治療を行った。照射時はExacTrac system ( BrainLab)を用いて位置補正を行った。
[結果] 生存症例の観察期間中央値は8.0か月(1 - 21か月)であった。奏功率は85.8%で57例が生存中である。治療後の局所再発を11例(10.3%)、放射線性脳壊死を5例(4.7%)で認めた。脳壊死の5例中4例は側脳室近傍の腫瘍であり、1例は嚢胞性の腫瘍であった。
[結語] Novalis Txを用いた転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療は安全に施行できており、治療効果も良好である。脳壊死を来した症例については、今後治療方法の再考が必要であるかもしれない。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:放射線治療

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