演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

肝転移を伴う消化管神経内分泌腫瘍の検討

演題番号 : WS13-4

[筆頭演者]
山村 真弘:1 
[共同演者]
澤木 明:1、河本 泉:2、堅田 洋佑:1、岡脇 誠:1、鶴田 淳:3、松本 英男:3、山口 佳之:1

1:川崎医科大学・臨床腫瘍科、2:関西電力病院・外科、3:川崎医科大学・消化器外科

 

<目的> 転移再発を伴う消化管神経内分泌腫瘍(GI-NET)において肝転移は重要な予後因子である。当院のGI-NETの肝転移症例の治療について検討した。
<対象と方法> 1997年から2016年4月までに当院で経験したGI-NETは 53例であった。
原発臓器では、食道1例、胃22例、十二指腸4例、小腸1例、直腸25例、WHO分類によるNET G1が30例、NET G2が11例、NECが12例であった。11例のNET G2症例中、肝転移を伴う4例について検討した。
<結果> 平均年齢は64歳(56~69歳)、男女比は2:2、原発臓器は小腸1例、直腸3例で、全例非機能性であった。転移再発部位は肝臓4例、リンパ節3例、骨転移1例であった。原発腫瘍の治療は、内視鏡治療が2例、外科的切除が1例、ソマトスタチンアナログ(SA)のみが1例であった。転移再発の治療は、全例でSA投与を行い、治療効果はSDが1例、PDが3例でPFSは7.5ヵ月(3~13ヵ月)であった。SA以外の局所治療として肝切除1例、RFA1例、TAE1例に行っている。3例は治療継続中で、1例はSA増悪後化学療法施行中である。予後は、3例生存、1例死亡であった。
<考察> 転移を伴うGI-NETに対する治療薬は、以前はSAのみであった。肝転移に対するSAの治療効果は限定的であり、RFA、TAEなどの局所療法を加えた集学的治療が重要である。近年、ストレプトゾトシン(STZ)が使用可能となり、mTOR阻害薬の保険承認が待たれるところであるが、今後症例を集積し新薬を含めた新たな治療戦略の構築が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:NET(神経内分泌腫瘍)

手法別:化学療法

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