演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

HER2陽性進行再発胃癌に対するtrastuzumab (Tmab) beyond progression(TBP)症例の検討

演題番号 : WS104-6

[筆頭演者]
竹野 淳:1 
[共同演者]
村上 剛平:1、田村 茂行:1、太田 高志:2、内藤 敦:1、稲留 遵一:1、桂 宜輝:1、大村 仁昭:1、賀川 義規:1、柄川 千代美:1、武田 裕:1、加藤 健志:1、萩原 秀紀:2

1:独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院・外科、2:独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院・消化器内科

 

はじめに)
乳癌においてはTmab 不応後の二次治療においてTmabを継続使用するTBPの有効性はすでに示されているが、胃癌におけるエビデンスは未だ出ていない。当院におけるHER2陽性進行再発胃癌に対するTBP症例の現状を後方視的に検討した。
対象)
当院で2011-2015年の間にTmab治療を受けたHER2陽性進行再発胃癌35例のうち、治療継続例とconversion手術を受けた9例を除く26例を対象とした。Tmabが不応後の治療によってTBP群(T群)10例、化学療法単独群(C群)8例、BSC群(B群)8例の3群について検討した。
結果)
患者背景は年齢の中央値:T群69才、C群68才、B群69才。男性/女性:T群10/0例、C群6/2例、B群6/2例。再発/切除不能:T群4/6例、C群1/7例、B群2/6例。HER2 3+/2+:T群8/2例、C群6/2例、B群8/0例。胃切除有り:T群4例、C群1例、B群3例。肝転移:T群3例、C群3例、B群1例。腹膜転移:T群5例、C群2例、B群2例。リンパ節転移:T群3例、C群5例、B群3例。分化型/未分化型:T群8/2例、C群5/3例、B群4/4例。cT2/T3/T4:T群2/1/7例、C群0/6/2例、B群1/2/5例。cN0/1/2/3:T群3/1/2/4例、C群0/0/3/5例、B群0/2/0/6例。1次治療/2次治療以降:T群7/3例、C群7/1例、B群4/4例。使用レジメ XPT/SPT:T群6/4例、C群7/1例、B群8/0例。治療最大効果PR/SD/PD:T群6/4/0例、C群5/2/1例、B群0/7/1例。治療最大効果のみ有意な偏りを認めた。TBP併用薬はCPT11/PTX/DTX/単剤:4/2/3/1例。Tmab開始後生存中央値はT群16.9ヶ月、C群10.1ヶ月、B群7ヶ月でTmab終了後生存中央値はT群9.8ヶ月、C群4.4ヶ月、B群4.1ヶ月で有意差は認めず。またIHC3+症例に限っても、Tmab開始後生存中央値はT群16.9ヶ月、C群10.1ヶ月、B群7ヶ月でTmab終了後生存中央値はT群9.8ヶ月、C群4.1ヶ月、B群4.1ヶ月で有意差は認めなかった。
結語)
HER2陽性進行再発胃癌に対するTBPの効果は明らかではなかった。今回の検討では症例数も少なく、前向きの検討を要すると考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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