ワークショップ
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進行再発胃癌に対するpaclitaxel+ramcirumab療法の検討 演題番号 : WS104-4
1:堺市立総合医療センター・外科、2:堺市立総合医療センター・化学療法センター、3:近畿大学・医学部・外科
RAINBOW試験の結果、paclitxel(PTX)+ramucirumab(RAM)療法が進行再発胃癌に対する2次治療の推奨度1として胃癌治療ガイドライン速報版にされることとなったが、日常臨床での使用には注意が必要である。今回、当院で経験したPTX+RAM療法の安全性と臨床的効果を後方視的に検討した。
【方法】前治療に耐性となり、2015年6月~2016年3月にPTX+RAM療法を行った進行再発胃癌患者13例を対象とした。年齢の中央値(範囲)は77(31-83)歳、性別は男性:女性=11:2例、Performance Status(PS)はPS0:1:2=7:5:1例、既治療の治療レジメン数はすべて1レジメンで、すべて外来で施行した。また、観察期間の中央値は104(36-222)日であった。投与方法はジフェンヒドラミンを内服し、RAM:8mg/kgを60分でday1、15に投与し、PTXはデキサメサゾン、H2受容体拮抗薬、制吐剤を30分で点滴した後PTX:8mg/m2を60分でday1、8、15に投与し、28日を1コースとした。安全性はCTCAE ver.4に従って有害事象を評価し、臨床的効果、無増悪生存期間(PFS)を検討した。 【結果】grade 4の好中球減少3例、grade 3のAEは、白血球減少2例、好中球減少2例、Hb減少1例、高血圧:2例、蛋白尿2例、食欲低下1例であった。臨床的効果は、4例に部分奏効を認め、PFSは187日であった。 【結語】進行再発胃癌に対するPTX+RAM療法は安全に外来で施行可能であり、奏効例も認め、有用である。 |
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