演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

当院における Paclitaxel+ Ramucirumab併用療法の治療成績

演題番号 : WS104-3

[筆頭演者]
櫻田 晃:1 
[共同演者]
佐川 保:1、岡川 泰:2、濱口 京子:1、田村 文人:1、林 毅:1、藤川 幸司:1、高橋 康雄:1

1:独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター・消化器内科、2:札幌医科大学・医学部・腫瘍・血液内科

 

【背景】RAINBOW試験において、Paclitaxel+ Ramucirumab併用療法は二次化学療法の標準治療の一つであるPaclitaxel単独療法に対して全生存期間における優越性が検証された。ただし、Paclitaxel+ Ramucirumab併用療法においては好中球減少などの毒性の増加、またRamucirumab使用により血管新生阻害作用に伴う高血圧や尿蛋白などの特徴的な毒性の頻度が増加することも報告されている。
【目的】当院におけるPaclitaxel+ Ramucirumab療法施行例の効果および安全性を後方視的に検討する。
【対象】2015年6月(Ramucirumab保険承認後)から2016年2月までにプラチナ製剤 + フッ化ピリミジン系 製剤ベースの併用化学療法施行後に病勢が進行した切除不能進行胃癌に対してPaclitaxel+ Ramucirumab療法が施行され た16例。
【方法】Ramucirumab (8mg/kg, day 1, 15) + Paclitaxel (80mg/m2, day 1, 8, 15)を基本とした。前治療ですでに減量されていた場合はそれに準じて減量した。奏効率、OS、PFS、安全性などについて評価した。
【結果】年齢中央値70歳(43~80)、男性11例・女性5例。PS 0/1/2:9/5/2。治療ラインは2次/3次/4次:12/3/1。胃切除歴あり/なし:8/8。RECIST(v1.1)による治療効果判定ができた13例において、最良効果判定はCR/PR/SD/PD: 0/4/6/3であり、奏効率30.8%、病勢制御率76.9%であった。観察期間中央値152日(37~260)においてPFSおよびPaclitaxel+ Ramucirumab併用療法開始後のOSは未到達。G3以上の有害事象は好中球減少9例、疲労1例、食欲不振1例であり、G3以上の高血圧、鼻出血、蛋白尿は認めなかった。治療関連死亡は認められなかった。
【結論】当院におけるPaclitaxel+ Ramucirumab併用療法の奏効率はRAINBOW試験と同等であった。有害事象として好中球減少を多く認めたが、重篤なものは認めなかった。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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