演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

Stage Ⅳ胃癌に対する分割DOC+CDDP+S-1(DCS)療法の有効性・安全性の検討

演題番号 : WS102-5

[筆頭演者]
小野寺 真一:1 
[共同演者]
佐々木 欣郎:1、久保 僚:1、倉山 英豪:1、里村 仁志:1、大塚 吉郎:1、中島 政信:1、山口 悟:1、宮地 和人:2、加藤 広行:1

1:獨協医科大学・第一外科、2:獨協医科大学日光医療センター・外科

 

【背景】Docetaxel(DOC)、Cisplatin(CDDP)、S-1の3剤併用療法(DCS療法)は切除不能・高度進行胃癌に対する高い奏功率が報告されており、奏効例に対する外科的治療の報告も増えている。一方で血液毒性を主体とした有害事象が問題となるが、副作用を軽減するために投与法を工夫した分割DCS療法は、忍容性に優れており、Stage IV胃癌に対する治療成績を検討した。
【対象と方法】前治療歴のない遠隔転移陽性(M1)症例のうち、年齢20歳以上75歳以下、PS 0-2、経口摂取可能、主要臓器障害がない症例で、分割DCS療法を2コース以上施行した24例を対象とした。臨床試験第I相試験の結果をもとにDOC 35mg/m2とCDDP 35mg/m2をday1, 15に投与、S-1 80mg/m2は2週投与2週休薬の4週1コースとして投与した。
【結果】男性/女性:20/4例、平均年齢:57.8(27-74)歳。肉眼型は2型/3型/4型:2/14/8例、M1因子(重複あり)は腹膜(腹水)/LN/肝/骨/皮膚(臍)転移:14/10/5/3/1例。DCS療法の平均投与回数は6.1(2-14)回で、生存期間中央値(MST):475日、無増悪生存期間(PFS)中央値:391日であった。Grade3/4の有害事象として白血球減少/好中球減少/貧血/下痢/食欲不振:9(37.5%)/8(33.3%)/1(4.3%)/5(20.8%)/3(12.5%)例に認めたが、発熱性好中球減少症は認めなかった。RECISTに基づく最良総合効果判定はPR/ SD/Non-CR/Non-PD:12(50.0%)/2(8.3%)/10(41.7%)例で、奏効率は50.0%であった。15例が2nd line以降の化学療法に移行し、15例が原病死している。Conversion surgeryを5例(20.8%)に施行し、3例(60.0%)にR0手術が可能で、3生率は40.0%であった。術前投与回数は平均5.2コース(2-11)。組織学的効果判定はGrade 1b/2/3:1/3/1例と良好であった。非切除例のMST:15.8ケ月、PFS:9.9ケ月と比較し、切除例のMST:26.1ケ月、PFS:19.3ケ月は有意差を認めないものの長い傾向にあった。多発骨転移、左鎖骨上窩リンパ節転移、大動脈周囲リンパ節転移を伴った1症例は、分割DCS療法後に放射線療法および手術を行い、長期生存(治療開始から48ケ月)が得られている。
【結語】分割DCS療法は忍容性、安全性に優れており、Stage IV胃癌に対しても手術を含む集学的治療により治療成績の向上が期待される。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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