演題抄録

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開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

進行・再発胃癌に対するオキサリプラチン併用療法の多施設共同観察研究

演題番号 : WS102-2

[筆頭演者]
稲富 享子:1 
[共同演者]
草場 仁志:1、髙吉 琴絵:1、牧山 明資:2、平野 元:2、松下 祐三:3、田中 吏佐:3、三ツ木 健二:3、内野 慶太:4、花村 文康:5、柴田 義宏:5、桑山 美幸:6、在田 修二:7、有山 寛:1、馬場 英司:7

1:九州大学・病院・血液・腫瘍内科、2:独立行政法人・地域医療機能推進機構九州病院・血液・腫瘍内科、3:国家公務員共済組合連合会浜の町病院・腫瘍内科、4:独立行政法人国立病院機構九州医療センター・腫瘍内科、5:社会医療法人財団池友会福岡和白病院・腫瘍内科、6:独立行政法人国立病院機構九州がんセンター・消化管・腫瘍内科、7:九州大学・大学院医学研究院・九州連携臨床腫瘍学講座

 

【背景】オキサリプラチン(L-OHP)は、経口フッ化ピリミジン(S-1、カぺシタビン)との併用により、進行・再発胃癌に対して適応承認を受けている。しかし、本邦の実地臨床においてL-OHPの至適用量は明らかではなく、またシスプラチン(CDDP)の先行投与例に対するL-OHPの有効性・安全性も知られていない。【方法】九州臨床腫瘍グループ(KMOG)6施設において、L-OHP併用療法を行った進行・再発胃癌症例を対象に、文書による同意取得後に背景、経過、転帰を観察し解析した。【結果】症例数は53例(男34、女19)、年齢中央値66歳、PS 0/1/2/3 : 29/22/1/1例。L-OHPが投与された治療ラインは1次/2次/4-5次 : 32/16/5であった。1次2次症例(48例)の解析ではL-OHPの初回投与用量は130/100/<100mg/m2 : 11/30/7例で、このうち2/8/7例(20/27/100%)でフッ化ピリミジンを初回減量した。治療コース数中央値7/7/3、L-OHP投与コース数中央値5/6/3、L-OHPの相対用量強度(RDI)中央値53/76/68%(初回治療用量基準)であった。奏効率71/38/40%、病勢制御率91/87/71%、無増悪生存期間中央値(PFS)5.7/7.7/11.4ヵ月で、Grade3以上の有害事象は36/27/29%に認め、主なものは好中球減少、食欲不振であった。CDDP既投与例 (16例)の解析では、CDDP投与コース数中央値3、CDDP 終了理由は増悪/有害事象 : 7/9例(44/56%)、L-OHP治療ライン2次/4-5次 : 11/5例であった。治療コース数中央値5、L-OHP投与コース数中央値5、L-OHPのRDI中央値77%であった。奏効率15%、病勢制御率69%で、PFS中央値5.6ヵ月であった。G3以上の重篤な有害事象は44%に認め、主なものは貧血、好中球減少、食欲不振で、有害事象による中止は2例であった。【結論】L-OHP 100mg/m2では、130mg/m2とほぼ同等の有効性・安全性が観察された。CDDP既投与例に対してもL-OHPの有効性が示唆されたが、有害事象が強い傾向であった。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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