演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

化学療法単独でCRが得られた切除不能・再発胃癌症例の検討

演題番号 : WS102-1

[筆頭演者]
坂本 岳史:1 
[共同演者]
北村 悟:1、境 秀樹:1、徳山 長裕:1、澤井 寛明:1、坂井 文:1、三村 卓也:1、櫛田 早絵子:1、津村 英隆:1、飛松 和俊:1、山本 佳宣:1、三木 生也:1、津田 政広:1、井口 秀人:1

1:兵庫県立がんセンター・消化器内科

 

【背景】切除不能・再発胃癌に対する化学療法の治療成績は、Trastuzumab,Ramucirumabなど新規抗がん剤の導入により向上しているが、化学療法単独で完全奏効(CR)が得られる症例はまれであり、既報の臨床試験では全生存期間中央値13-16ヶ月と予後不良である。【目的】当院で行われた化学療法によりCRが得られた、切除不能・再発胃癌症例の背景・臨床経過を明らかにする。【対象と方法】2008年1月から2015年12月までに、化学療法が行われた切除不能・再発胃癌 498例のうち、評価病変なし、または評価不能37例を除外した461例から、CRが得られた9例(1.95%)を対象とした。患者背景、臨床経過について後方視的に検討した。【結果】患者背景は、男性/女性:4/5、年齢中央値:66歳(56-77)、PS 0/1:8/1、切除不能/再発:3/6、組織型 分化型/未分化型:7/2、HER2 陽性/陰性/未測定:4/3/2、転移臓器 リンパ節/肝/肺/胸・腹膜:8/1/1/2、転移臓器数 1/2/3:6/2/1、前化学療法数 0/1:6/3であった。レジメンはS-1+CDDP/Capecitabine+CDDP+Trastuzumab/S-1+CDDP+ Trastuzumab/Paclitaxel+Trastuzumab/Irinotecan+CDDP:4/2/1/1/1治療開始からCRまでの日数中央値は212日(84-311)、投与期間中央値は949日(258-2900)だった。治療中止が6例あり、2例は増悪、4例は患者希望で全例が無再発で経過している。増悪が見られた2例が原病死した。【まとめ】CR症例は全体の1.95%と非常に少なかった。HER2陽性でTrastuzumab併用レジメンを用いた症例に多く見られた。CRまでの期間は比較的長く、CR後も長期間治療継続している症例がほとんどだった。まれではあるが、化学療法単独でCRが得られ、長期予後が期待できる症例が存在した。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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