演題抄録

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開催回
第54回・2016年・横浜
 

当科における胃癌術後化学療法の現況

演題番号 : WS101-2

[筆頭演者]
瀬谷 知子:1 
[共同演者]
宮下 正夫:1、横室 茂樹:1、飯田 信也:1、堀場 光二:1、松本 智司:1、櫻澤 信行:1、川野 陽一:1、松田 明久:1、山初 和也:1、関口 久美子:1、保田 智彦:1、内田 英二:2

1:日本医科大学・千葉北総病院・外科、2:日本医科大学・外科

 

背景・目的:Stage II-III胃癌に対する術後補助化学療法は2010年10月のガイドライン以降S-1内服1年であるが,stage IIIC症例においては十分な成績を上げていないのが現況である.
材料と方法:2006-2015年以降当院で手術を受けたstage IIICの48症例についてS-1単独療法が主流の2007-2010年,S-1単独療法が半数の2011-2013年,S-1+α療法が主流の2014-2015年に分けてretrospectiveに検討した.
結果: 当院における2007-2010年のStage IIIC症例は24例で術後化学療法は79.2%に施行されており,化学療法施行群の中でS-内服のみが78.9%.完遂率は73.3%であった.5年生存率は化学療法施行群,未施行群でそれぞれ33.3%,0%であった.術後S-1による補助化学療法を受けた後再発し化学療法を施行したものが21.4%であった.2011-2013年のStage IIIC症例は14例でこのうち2例にNACが施行されていた.術後化学療法は78.5%に施行され2年生存率はそれぞれ45.4%, 0% であった.S-1内服のみが54.5%.完遂率は57.1%であった.S-1による補助化学療法を受けた後再発し化学療法を施行したものが50.0%あった.術後S-1/CDDP療法を3-5クール施行した症例が3例で2年生存率は66.7%であった.2014-2015年9例で高齢のため化学療法を施行しなかった2例と術後半年来院しなかった1例を除いた7例中6例にS-1単独療法ではなくS-1/CDDP療法を4例,S-1/PTX療法1例,SP-HER療法1例施行後S-1内服を1年施行し,術後吻合部狭窄をきたした1例にS-1単独療法を施行し,膀胱癌を合併していたSP-HER療法1例の死亡例以外全例生存,化学療法中である.
結論:術後S-1単独で効果が十分に得られないStage IIIC症例に対してS-1/CDDP療法,S-1/PTX療法に続くS-1内服療法が予後を改善する可能性はあるが今後症例を追加して検討して報告したい.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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