演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

質の高いサバイバーシップを担保する薬物療法

演題番号 : S5-5

[筆頭演者]
勝俣 範之:1 
[共同演者]
門倉 玄武:1、横山 雄章:1

1:日本医科大学・武蔵小杉病院・腫瘍内科

 

がん薬物療法は、がんの3大治療の一つとして大切な治療法である。がん薬物療法を行うにあたり大切なことは、治療目標をはっきりと示し、患者さんと共有すること、副作用対策をしっかりと行い、患者さんのQOLを保ち、外来通院治療を行うこと、である。
がん薬物療法は、術前後補助療法として使う場合、進行・再発がんに薬物療法を使う場合と、大きく分けて2つの場面がある。術前後補助療法では、再発を減らし、がんの治癒率を高めるために薬物療法を行うという目的をはっきりと示すことが大切である。また、進行・再発がんでは、治癒を目指すのではなく、より良い共存を目指すための薬物療法であることも示さなければならない。
また、副作用マネジメントに関しては、最大限に副作用を抑えるための方策を構築することは言うまでもないことである。現代では、ほとんどの薬物療法が通院可能であるため、通院でできるシステム構築を行うことが必要である。
薬物療法に関するインフォームド・コンセントは、単なる「説明と同意」ではなく、患者さんと十分に話し合った上でのShared decision makingに基づいたインフォームド・コンセントであるべきである。そのため、治療医は、薬物療法のみでなく、緩和ケアに関して、早期の緩和ケアを実行していくことが大切である。早期からの緩和ケア導入は、患者・家族のQOLを向上させ、無駄な抗がん剤治療を避け、延命にも寄与する可能性があるとされるため、積極的に取り組んでいく必要がある。

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