演題抄録

がん診療ガイドライン統括・連絡委員会主催 シンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

がん診療ガイドライン作成・改訂委員会の発足

演題番号 : S23-12

[筆頭演者]
小寺 泰弘:1 

1:名古屋大学・大学院医学系研究科・消化器外科

 

がん診療ガイドラインは日々進歩するがん診療の均填化のためにきわめて有用ななツールとなっている。振り返れば、わが国で初めて作成されたガイドラインは胃癌治療ガイドラインであり、筆者は当時、各自がいろいろと工夫して行っている胃癌治療でわざわざ標準治療を決めるのは不毛ではないかとの思いを抱いたもので、今から思えばまさに若気の至りであった。しかし、その胃癌治療ガイドラインも現在第5版の作成にかかっているところであり、その昔愚かなことを考えた筆者自身が今やすっかり改心してその編纂に鋭意努力しているところである。当時は先進的な試みであった胃癌治療ガイドラインも、今やテキストブック形式である点が少々古めかしいという見解もある。その後数多くのガイドラインが編纂される中、日本医療費機能評価機構をはじめとする組織を中心に編纂の方法論も確立されつつある現状がある。
癌治療学会としては、こうしたガイドラインが大いに活用されることを願うのみならず、がん診療ガイドライン委員会を中心にGIST診療ガイドライン、さらに制吐薬適正使用ガイドラインなど臓器横断的なガイドラインの作成、普及にも力を入れてきた。このたびその機能の多くはがん診療ガイドライン統括・連絡委員会に引き継がれ、新たにがん診療ガイドライン作成・改訂委員会が発足した。この委員会は1)本学会として作成すべき診療ガイドラインについて検討し、理事会に諮って作成作業を進める、2)ガイドライン作成の要請があった場合にその妥当性を評価し対応を決定する、3)既に作成されたガイドラインの改定の要否を判断し、必要に応じて改定の勧告を行う、4)必要に応じて診療ガイドラインの事後評価を勧告する、などの機能を有することになり、現在新たなガイドラインの策定が予想されている分野も含めて委員を委嘱したところである。世の中の役に立つ委員会を目指して鋭意努力する所存であるが、ここで現在の状況を報告し、会員諸氏のご指導を仰ぎたい。

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