演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

臓器がん登録におけるNCDシステムの活用

演題番号 : S13-3

[筆頭演者]
杉原 健一:1 

1:社会医療法人 光仁会 第一病院

 

National Clinical Database (NCD)は外科関連の専門医制度を基盤の構築することにより日本全国で行われている外科手術の現状を把握し、医療の質の向上、会員への充実したサービスの提供、資源の効率的な運用、を目的として、2010年4月に設立された。参加している専門医制度は、外科専門医、消化器外科専門医、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、小児外科専門医、乳腺専門医、内分泌・甲状腺外科専門医であり、それら専門医制度に関連する学会(日本外科学会、日本消化器外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本小児外科学会、日本乳癌学会、日本内分泌外科学会、日本甲状腺外科学会)、および、消化器外科領域では日本消化器外科学会に加え、8学会・研究会(日本食道学会、日本胃癌学会、日本肝胆膵外科学会、日本膵臓学会、日本内視鏡外科学会、日本腹部救急学会、大腸癌研究会、日本肝癌研究会)が参加し、症例登録を推進している。2011年1月から手術症例の登録が始まり、2014年12月までに4,600を超える施設から560万件以上の手術症例が登録された。
一方、臓器がん登録では臨床情報ばかりでなく臨床病理学的情報を含めた詳細情報を収集し、それらを分析することにより適切な進行度分類、再発危険因子、予後予測因子、適切な治療方針、を検討することを目的としている。これまで各種臓器がん登録に関しては関連する学会・研究会が、それぞれ独自のシステムで参加施設からがん登録が行われてきた。NCDによる手術登録の開始に伴い、手術情報を含めた患者情報が入力されていることから入力負担の軽減のため、また、信頼できる情報管理がなされていることから、NCDシステムを利用した臓器がん登録が始まった。乳がん登録は2011年に、膵がん登録は2012年に、肝がん登録は2015年に開始された。近々、大腸がん登録も行われる予定である。

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