演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

「新たな治療を求めて」 難治性がんのアンメットメディカルニーズ解消のための戦略

演題番号 : S1-4

[筆頭演者]
眞島 喜幸:1 

1:特定非営利活動法人パンキャンジャパン

 

米国では5年生存率50%以下の難治性がんで亡くなる人ががん死亡者の半数を占める。難治性がん撲滅に向けた研究を支援するがん患者団体連合(Deadly Cancers Coalition)が設立されたのは2008年。その団体による4年間の政策提言活動が実を結び「難治性がん研究法」がオバマ大統領により2012年に制定された。その結果、KRAS研究所が設立され米国では難治性がん撲滅にむけた研究が着々と進められている。国内に目を向けると2015年は、がん研究の司令塔役が期待される日本医療開発研究機構(AMED)が設立され、同時に日本版PrecisionMedicineの実現に向けたさまざまな取り組みも進んでいる。そのような状況のなか、AMEDと患者団体との協働を通して、より患者の声を反映させた形で新しい治療の開発を加速させることはできないか考えたい。

先日、参議院会館にて開催された「遺伝医療・ビジネスを取り巻く諸課題を考える勉強会」に参加したが、乳がん患者会から「家族性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」に関連し、治療選択肢を決めるために必要なBRACA遺伝子変異の検査が保険償還されていない我が国の現状と欧米との比較、課題が指摘がなされた。これからのがん医療は遺伝子検査と治療がペアになるため、Biomarkerの重要性はますます増していくと思われる。この現状と課題、その解決策について患者視点からまとめてみたい。

従来、難治性がん患者が使ってきた抗がん剤は副作用も強くその改善が求められてきた。特に高齢者になると、さまざまな疾患を患っていることも多く、体力も衰えてきているので、より副作用が少ない治療を必要としている。そのような患者に期待されているのが免疫療法である。難治性がん患者のアンメットメディカルニーズを満たすためには新しい治療法の開発は必須である。免疫療法も含め、ステークホルダーと共に患者団体がとるべき戦略について考えてみたい。

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