演題抄録

パネルディスカッション

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

高齢がん患者のそのひとらしさを支える看護ケア

演題番号 : PD-5

[筆頭演者]
荒尾 晴惠:1 

1:大阪大学・大学院医学系研究科・保健学専攻

 

厚生労働省は団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに、重度な要介護状態になっても住みなれた地域でその人らしい暮らしを最後まで続けることが出来るように、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。高齢のがん患者は、増加傾向にあり地域でがん患者を支えていくことが必要とされています。しかし、地域包括ケアシステムは認知症高齢者を支えることを想定しており、医療ニーズの高い高齢がん患者の支援については、その特徴を踏まえて検討していく必要性があります。高齢がん患者に対する支援においては、システムの構築と共に様々な領域の専門家がその専門性を発揮したチームアプローチが不可欠です。また、同じ看護の領域においても、老年看護とがん看護の協働などが不可欠となります。
高齢がん患者は、暦年齢だけでは推し量れない個別性があり、看護師にはアセスメントの能力が求められます。さらに、患者や家族の意向を尊重したケア、尊厳を守る倫理的な課題への対応など、多くの課題に対応する能力が求められています。しかし、これらの看護実践のエビデンスの構築はほとんどなされておらず、手探りの状態です。患者の意向を尊重し、そのひとらしさをどのようにしてケアに活用していくのか、保健医療福祉チームで包括的なケアを提供するために必要とされている看護について話題提供できればと思います。

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