演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

主リンパ節転移を伴う上行結腸SM癌の1例

演題番号 : P9-4

[筆頭演者]
大原 信福:1 
[共同演者]
畑 泰司:1、高橋 秀和:1、原口 直紹:1、西村 潤一:1、松田 宙:1、水島 恒和:1、山本 浩文:1、土岐 祐一郎:1、森 正樹:1

1:大阪大学・大学院医学系研究科・外科学講座消化器外科学

 

大腸SM癌において、浸潤度が1000µm以上の症例ではリンパ節転移率が12.5%に認められ、そのほとんどが腸管傍リンパ節あるいは中間リンパ節への転移であり、本邦のガイドラインでもSM癌に対する外科的切除のリンパ節郭清はD2郭清が推奨されている。自験例は内視鏡的摘除を施行した上行結腸ポリープに1100µm浸潤のSM癌が合併し、外科的追加切除を行い#203リンパ節転移が診断された症例である。SM癌が主リンパ節に転移することは極めて稀であるため文献的考察を加えて報告する。
症例は74歳、女性。健康診断で便潜血反応陽性が指摘され近医を受診した。大腸内視鏡検査にて大腸多発ポリープと診断されEMRが施行された。病理検査で、上行結腸の8mmのIspポリープに腺腫内癌の合併があり、組織型はtub1、1100µmのSM高度浸潤、断端陰性、ly(-)、v(-)と診断され、追加切除目的で当科紹介となった。現症に特記すべき所見はない。術前の腫瘍マーカーはCEA、CA19-9がともに正常範囲内で、術前の画像診断では明らかなリンパ節転移や遠隔転移の所見は指摘されなかった。手術は腹腔鏡下結腸右半切除術を施行した。リンパ節郭清はD2を予定していたが、術中所見で回結腸根リンパ節(#203)の腫大を認めたためD3郭清を行った。病理検査で、摘出標本の粘膜面に原発巣の遺残は確認されなかったが、郭清したリンパ節には、#201が0/12、#202が5/20、#203が2/5、合計37個中7個の腺癌のリンパ節転移を認めた。現在、術後補助化学療法としてXELOX療法を行い再発なく経過している。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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