演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

山口県立総合医療センターの外来化学療法におけるPBPM

演題番号 : P82-7

[筆頭演者]
川中 明宏:1 
[共同演者]
渡邊 太朗:1、名和田 幸介:1、守田 和彦:4、村田 佳子:2、松浦 泰子:5、松浦 紘明:5、三好 生典:1、須藤 隆一郎:3

1:山口県立総合医療センター・薬剤部、2:山口県立総合医療センター・看護部、3:山口県立総合医療センター・外科、4:山口県立こころの医療センター・薬剤部、5:寿町薬局

 

【目的】平成22年4月厚生労働省医政局通知を基にPBPM(Protocol-Based Pharmacotherapy Management)を取り入れた薬剤師の治療への参画が求められ、平成26年度診療報酬改定において、がん患者指導管理の充実を図るため「がん患者指導管理料3」が新設されたことで更に薬剤師の役割が重要となった。山口県立総合医療センターにおいてPBPMをとり入れた外来化学療法室での活動を報告する。
【方法】2014年4月から2016年3月の2年間における、がん患者指導管理料3(以後 管理料3)算定状況を、またPBPMを取り入れた外来化学療法室での運用について検討した。
【結果】期間中、薬剤師による服薬指導件数は2601件(1年目1082件 90.2件/月、2年目1519件 126.6件/月)、管理料3算定件数は958件(1年目386件 32.2件/月、2年目572件 47.7件/月)であった。化学療法施行時におけるPBPMにおいて、薬剤師は医師、看護師および院外の保険医療機関(保険医、保険薬局)等と連携し、当センターの医師と事前にプロトコルを作成し薬学的介入を行ったうえで、処方や検査を提案し、最終的に医師の確認・了承のもとに薬物治療管理を行うこととしている。また運用上、医師への承諾方法をランク付けして決定している。自動承諾可としては、あらかじめ添付文書等で投与方法が定められ、その処方が必要な場合、薬剤師により事前に処方入力可としており、パクリタキセルやセツキシマブの前投薬であるジフェンヒドラミン塩酸塩等がこれに該当する。また条件付き承諾可として、電子カルテのレジメンシステム内に合意に基づいたプロトコルをあらかじめ組み込んでいるが一定期間以上行われていない場合、薬剤師により事前に代行入力可とし事後承認を受けることとしている。ベバシズマブを含むレジメンの尿定性検査等がこれに該当する。
【考察】管理料3は新規化学療法施行に伴い年単位で増加している。その中でPBPMの運用は、治療時のリスク回避や医師の診療の負担軽減等にも寄与しており、医看薬薬連携を含めたチーム医療に欠かせないものとなってきた。特に、レジメンシステムに組み込むことで検査オーダの出し忘れ等を未然に防ぎ、管理も容易となることで質の高い医療の提供に繋がるものと考えられる。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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