演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

外来化学療法室でのTS1®副作用チェックと処方監査システムの構築

演題番号 : P82-3

[筆頭演者]
小林 和子:1 
[共同演者]
伴 晶子:2、佐藤 知香:2、竹内 亜由美:1、工藤 優子:1、伊瀬 志穂:1、濱本 ますみ:1、八木 泰代:1、坂本 二三江:1、加古 諭香:1、小嶌 由紀子:1、牧田 朋美:1、磯貝 香織:1、小川 明男:3、渡邊 哲也:3

1:公立西知多総合病院・臨床看護部、2:公立西知多総合病院・薬剤科、3:公立西知多総合病院・医局

 

背景・目的
TS1®は多くの癌種に使用されている。単剤での治療や注射抗癌剤との併用療法など治療は様々であり、副作用出現時は休薬期間の変更が避けられないケースも多い。また、大多数は外来患者であり、医師、看護師、薬剤師が十分な時間をかけて患者指導を行うことは 困難な状況である。そこで継続的に看護師がモニタリングし、生活上の相談や工夫の仕方を指導することで患者にとって安心な治療を支えていくシステムを検討した。

対象・方法
2015年11月1日から2016年3月31日まで当院外科外来でTS1®が処方された患者26名を対象とした。
診察後外来化学療法室において看護師は副作用の評価と副作用による生活上の相談や工夫の仕方を指導し、薬剤師は処方箋に適正な投与開始日・投与スケジュールの記載があるか、休薬期間が適正に設けられているか、血液検査値に問題がないか確認を行う。副作用の評価については患者自身によりTS1®の治療日記を記載してもらい、それを確認することで副作用出現時期を把握し、患者との会話の中でグレード評価を行う。副作用の重篤度により追加処方の希望を確認し必要に応じ看護師と薬剤師が協働して追加処方について検討する。自施設が承認したCollaborative Drug Therapy Managementにより、医師、看護師、薬剤師が協働して事前に作成・合意されたプロトコールに基づき薬剤師が代行処方を行う。

結果
2015 年11月~2016年3月での副作用チェック件数は76件、看護師の介入平均時間は6.8分、薬剤師の介入平均時間は8.6分であった。看護師の介入内容 は手足症候群や色素沈着など皮膚障害の介入19件、その内訳は保湿剤や外用剤追加処方が8件、保湿剤や外用剤の塗り方6件、皮膚科依頼2件、入浴の仕方など生活の注意点が2件であった。その他、涙目による眼科依頼1件、アドヒアランス不良の把握4件であった。

考察
外来化学療法室で患者に介入することにより患者が看護師や薬剤師に相談しやすい環境がつくれ副作用の対処方法を強化できるシステムとなった。また、投与スケジュールが複雑であるがアドヒアランスが良好であるか、皮膚障害の場所の把握やグレード評価による適切な対処が出来ているか確認することができ副作用について医師にフィードバックした。一方外来化学療法室において注射抗癌剤投与管理業務を並行して行うためマンパワーが確保出来ない時は指導までの待ち時間が発生してしまうことが課題となった。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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