演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

周術期口腔機能管理件数増加に向けたチーム医療による取り組みと今後の課題

演題番号 : P82-1

[筆頭演者]
四十物 由香:1 
[共同演者]
鴨志田 敏郎:2、中島 隆文:1、佐藤 渉:1、坂本 莉紗:1、斉藤 祥子:1、菊池 早輝子:3、石井 秀幸:4、丸山 常彦:5、青山 芳文:1

1:株式会社日立製作所日立総合病院・薬務局、2:株式会社日立製作所日立総合病院・消化器内科、3:株式会社日立製作所日立総合病院・看護局、4:株式会社日立製作所日立総合病院・歯科口腔外科、5:株式会社日立製作所日立総合病院・外科

 

平成24年度診療報酬改訂により周術期口腔機能管理算定(Ⅲ)が新設された。これは化学療法や放射線治療を実施する患者の口腔機能の管理を評価するもので合併症予防に歯科が重要であると認められている。しかし、管理料の算定には医科から歯科へ紹介が必要であり、多忙な外来から依頼の増えない原因と考えられた。今回、医師の指導のもと薬剤師が化学療法センターにおいてフローに沿い介入を行い歯科依頼件数が増えるか検討した。①方法:2014年1月~12月に当院化学療法センターで化学療法施行中の患者114名に歯科受診勧奨と観血的処置に対し注意が必要な薬剤の説明書の配布をおこなった。次に予防歯科啓蒙活動の統一的方法として、院内待合室にある電光掲示板に口腔管理についてのお知らせを表示し歯科治療の必要性を通知した。さらに、歯科受診勧奨について患者及び医師・看護師・薬剤師を対象に当院倫理委員会の承認(2014.6.17)を得た後にアンケートを実施した。②結果:化学療法施行中患者114名の内訳は薬剤師により60名(52.6%)、医師により20名(17.5%)であった。受診不要と患者拒否以外の75/80名(93.8%)は当院歯科受診され、口腔ケア40/75名(53.3%)、観血的処置23/75名(30.7%)その他、「かかりつけ医」逆紹介、義歯調整が行われた。院内スタッフへのアンケートでは、歯科治療は全員50/50名(100.0%)が必要としており、介入のタイミングは化学療法決定時30/50名(60.0%)が良いとの回答であった。2014年周術期口腔機能管理料算定件数は、1月の62件から12月162件へ大幅に増加した。また、かかりつけ歯科医への紹介率・逆紹介率も2013年6月11.2%・10.7%、2014年6月21.0%・41.9%と著明に増加した。③考察:今回我々は、介入により歯科依頼件数が80件と増加し周術期口腔管理機能加算及び紹介率・逆紹介率増加につながった。周術期口腔機能管理の意義、患者自身の口腔内の現状と今後の展望等、継続的なセルフケアの必要性を歯科医だけでなく、歯科衛生士、看護師、薬剤師、栄養士、医師もチームという意識で説明することが重要である。今後は、外来診療科や薬剤師外来における歯科受診勧奨及び周術期口腔機能管理のアウトカム評価、そして地域医科歯科連携の強化に取り組みたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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