演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

切除不能進行再発胃癌に対するramucirumabの使用経験

演題番号 : P8-7

[筆頭演者]
岩槻 政晃:1 
[共同演者]
澤山 浩:1、問端 輔:1、蔵重 淳二:1、馬場 祥史:1、坂本 快郎:1、吉田 直矢:1、馬場 秀夫:1

1:熊本大学・大学院生命科学研究部・消化器外科

 

【背景と目的】ramucirumab(RAM)はVEGFR-2に対する完全ヒト化モノクローナル抗体である。切除不能進行再発胃癌に対して、RAINBOW試験により二次治療としてweekly paclitaxel (PTX)との併用やREGARD試験によりRAM単剤においても、その有用性が証明され今後も日常診療で広く使用される。本研究では、当科でのRAMの使用状況や有害事象を明らかにする。
【方法】2015年7月から2016年3月に当科で二次治療としてweekly paclitaxel (PTX)+RAM併用療法または三次治療以降にRAM単剤を使用した13例を対象とした。その使用状況、抗腫瘍効果、有害事象等をretrospectiveに検討した。
【結果】年齢中央値は71歳(17- 83)、男性:女性=8:5。PS 0/1/2:9/2/2。stage IVが10例、再発例が3例。転移・再発部位は腹膜播種6例。肝・肺転移4例、リンパ節3例。HER2陽性は2例。二次治療としてのPTX+RAM療法が10例、三次治療以降は3例であった。PTX+RAM例の一次治療はSP(またはSOX): 8例、T+XP: 2例であった。RAMの投与コース中央値3コース(1-7)、治療効果はPR/SD/PD: 2/6/5、奏効率は15.3%、病勢コントロール率は61.5%であった。PDで5例、有害事象の倦怠感で2例(grade 2)、胃穿孔1例(grade 4)、好中球減少1例(grade 4:放射線併用)でRAMの投与終了となった。PD 5例のうち、後治療は3例に行われている。80歳以上の高齢者3例については、倦怠感(grade 2)のみで、その他の重篤な有害事象は認めなかった。
【結論】RAMは二次治療でのPTXとの併用、最終ラインでの単剤投与においても比較的安全に投与可能であった。80歳以上の高齢者においても安全に投与可能であった。しかし、消化管穿孔などの血管新生阻害剤の特異的な有害事象には注意が必要である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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