演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

進行・再発胃癌に対するramucirumab±paclitaxel療法の安全性調査

演題番号 : P8-5

[筆頭演者]
加藤 梓沙:1 
[共同演者]
伊藤 佳織:1、安藤 洋介:1、安藤 舞子:1、上野 美幸:1、津川 透:1、牧原 俊康:1、林 高弘:1、河田 健司:2、宇山 一朗:3、山田 成樹:1

1:藤田保健衛生大学・病院・薬剤部、2:藤田保健衛生大学・医学部・臨床腫瘍科、3:藤田保健衛生大学・医学部・総合消化器外科(上部消化管外科)

 

【背景】
本邦にて2015年5月、治癒切除不能な進行・再発胃癌に対する二次治療としてramucirumab(Ram)が単剤療法及びpaclitaxel(PTX)との併用療法で薬価収載された。Ramは血管内皮増殖因子受容体2に対するヒト型モノクローナル抗体で、胃癌に対する初の血管新生阻害薬である。薬価収載されて間もなく、特にRam単剤療法はREGARD試験に日本人が対象患者として含まれていないため十分なデータがまだなく、情報の集積が必要とされている。そこで藤田保健衛生大学病院(以下、当院)におけるRam施行例の安全性調査を行ったため報告する。
【対象・方法】
2015年7月~2016年2月に当院にてRam単剤またはRam+PTXが施行された進行・再発胃癌患者17例について、安全性を後方視的に検討した。有害事象の評価にはCTCAE Ver 4.0を用いた。
【結果】
患者背景は年齢中央値(範囲):69(65-74)歳、男/女:12/5、PS0/1/2=7/9/1、Ram単剤/Ram+PTX:11/6であった。治療コース数中央値(範囲)はRam単剤では3(1-12)、Ram+PTXでは2.5(1-4)であった。Grade4以上の有害事象は認めなかった。Ram単剤においてGrade3の有害事象が食欲不振(2例)、貧血(1例)、悪心(1例)、全Gradeでは貧血(11例)、食欲不振(7例)、倦怠感(7例)、悪心(6例)、血小板減少(6例)であった。Ram+PTXではGrade3の有害事象が好中球減少(2例)、全Gradeでは貧血(6例)、末梢神経障害(4例)、食欲不振(3例)、血小板減少(3例)であった。Grade3以上の高血圧、尿蛋白は認めず、全GradeではRam単剤でそれぞれ1例、2例、Ram+PTXではそれぞれ2例、1例であった。血栓塞栓症、消化管穿孔、Infusion reaction、注射部位反応は認められなかった。
【考察】
Ram単剤及びRam+PTXの重篤な有害事象の頻度は少なく、安全に施行することが可能であった。本報告では症例数が少ないため、今後さらなる検討が必要である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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