演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

18F-FDG PET/CTを用いた肝細胞癌予後予測スコアへの応用

演題番号 : P76-4

[筆頭演者]
竹内 啓:1 
[共同演者]
秋田 弘俊:1、Macapinlac Homer A.:2

1:北海道大学・大学院医学研究科・腫瘍内科学分野、2:テキサス大学MDアンダーソンがんセンター・核医学診療科

 

背景: 18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography/computed tomography (FDG-PET/CT) は臨床で繁用される核医学的検査である。未治療の肝細胞癌症例における治療開始前FDG-PET/CT検査の予後予測因子としての有用性について検討した。
方法: 2012年5月から2013年5月までの間に、初回治療前にFDG-PET/CTを実施した肝腫瘍症例68例を抽出し、病理組織学的に肝細胞癌と確認された56人を後ろ向きに解析した。病変部のFDG集積の最大値standardized uptake value (SUVmax)、腫瘍体積を考慮した指標であるTotal lesion glycolysis (TLG) 値をワークステーションにより算出し、予後予測のためのカットオフ値を算出した。肝臓癌の予後予測モデルであるCancer of the Liver Italian Program (CLIP) スコアにFDG-PET/CT検査が更なる情報を与えうるか多変量解析にて検討した。
結果: 56人中、Stage I-II 16人 (29%) およびStage III-IV 40人 (71%) が含まれ、生存期間中央値は5.3±7.1ヶ月であった。単変量解析ではSUVmax、TLG、腫瘍径、腫瘍の血管内浸潤、CLIPスコア1点以上が予後因子であった。また、SUVmax 11.7以上、TLG 1341以上がカットオフ値と算出された。これらの項目およびCLIPスコアと検討した多変量解析ではSUVmax11.7以上ではハザード比8.0 (95%信頼区間1.95-32.8, P = 0.004) であり、SUVmaxも生存に関する予後予測因子となり得ることが示された。
結論: 未治療の肝細胞癌症例における治療前FDG-PET/CTは、予後予測に更なる情報をもたらす可能性がある。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:イメージング

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