演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

肝内胆管癌切除例における予後因子の解析

演題番号 : P76-3

[筆頭演者]
川崎 洋太:1 
[共同演者]
迫田 雅彦:1、上野 真一:1、飯野 聡:1、南 幸次:1、蔵原 弘:1、又木 雄弘:1、前村 公成:1、新地 洋之:1、夏越 祥次:1

1:鹿児島大学・医学部・鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器乳腺甲状腺外科学

 

【背景】肝内胆管癌は原発性肝癌では肝細胞癌に次ぎ2番目に多いが,約4%であり頻度の少ない腫瘍である。その為、単施設における対象患者数は比較的少数であり,しかも多くの割合で手術不能症例が含まれる。治癒切除施行症例も残肝再発やリンパ節再発が多い為、多くの症例の外科治療成績は不良となっている。今回,当科における肝内胆管癌治癒切除例を対象に,予後規定因子の解析を行ない今後の課題を検討した【対象】1990~2012年に肝門部胆管癌を除く肝内胆管癌に対し治癒切除施行した49症例を対象とした。肝切除後の予後より臨床病理学的な予後規定因子を解析した
【結果】平均年齢65.9歳、男/女:31/18、肝障害度A/B:46/3、腫瘍径中央値4.9cm、CA19-9中央値37、CEA中央値3.0であった。PET-CTを施行した16例中,11例で腫瘍部に集積を認め,SUVmaxは5.7~20.8であった。系統的切除は48例で非系統的切除が1例であった.リンパ節郭清はNo12,8,13リンパ節とNo16リンパ節のサンプリングを施行した.病理学的所見は血管侵襲陽性26例(53%)、肝内転移16例(33%)、リンパ節転移10例(20%)、R0/R1:46/3であった。27例(55%)に再発もしくは転移を認め,再発症例の生存期間中央値は14ヶ月であった。全症例における無再発生存率は1年:54%、3年:31%、5年:31%で累積生存率は3年:51%、5年:46%であった。全生存率での予後規定因子は単変量解析では腫瘍径4.5cm以上、肝内転移あり、リンパ節転移陽性が抽出され、多変量解析では肝内転移のみ抽出された。肝内転移症例の術後生存期間中央値は12ヶ月であった。無再発生存率においても再発規定因子は肝内転移の有無が抽出された。
【考察】根治切除例においても肝内転移を有した症例は、再発のリスクが高く予後不良であるので、術後補助療法の検討および導入が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:トランスレーショナルリサーチ

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