演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

電子カルテ導入にあたり

演題番号 : P75-2

[筆頭演者]
髙良 美紀:1 
[共同演者]
的野 敬子:2、荒木 靖三:2、豊福 美穂:3、中野 由起子:3

1:くるめ病院・薬局、2:くるめ病院・医局、3:くるめ病院・看護部

 

【はじめに】当院は大腸・肛門専門の病床数85床の小規模病院であり、大腸がんの化学療法を月に平均26件実施している。平成28年12月より電子カルテシステムが導入されたが、がん化学療法の運用に必要な支援システムは備わっていなかった。また、施行予定前日、導入前のがん化学療法は手書きのパスを薬剤師が施行量等前回同様で記入し、カルテに挟んでおき、当日看護師は副作用状況、検査結果を記入し、医師は診察時にそれらを最終確認し、施行指示を出すと言うスタイルをとっていたが、導入後は医師が施行量等全て入力すると言うスタイルに変更した。なお、レジメン毎に注射だけでなく、内服も一緒に入力できるようなセット入力を事前に作成し、入力がスムーズに行くよう工夫した。【目的】電子カルテ導入後の、がん化学療法が安心、安全に行えているか検討する。【方法】電子カルテ導入後、3か月間のがん化学療法実施患者の来院時間、処方時間、並びに処方修正件数(内服・注射に関するもの、その他)、内容を電子カルテから調査した。【結果】がん化学療法施行件数は63件。来院時間の中央値は8:36で処方時間の中央値は10:15。なお、以前の研究からH26年度の来院時間の中央値は8:29で処方時間の中央値は10:46であった。処方修正件数は内服:32%、注射:35%、その他:3%。内容は内服では処方入力漏れによる入力変更、注射では投与量に合ったバイアルにする入力変更が主であった。【考察】来院時間と処方時間の結果から施行指示が出るまでの時間にH26年度と電子カルテ導入後と差がないと言える。このことからセット入力は有効であり、処方入力の診察への影響は少なかったと考えられる。しかし、処方修正内容から、それをチェックする薬剤師側にもある程度の知識が求められる事がわかった。今後は入力に関して医師は慣れていくと思われ、修正は減って行くかと思われるが、看護師・薬剤師がそれぞれの立場でチェック体制を作り、入力ミスからのインシデントが起きないシステムを構築し、安心・安全に化学療法施行して行きたいと考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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