演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

悪性神経膠腫に対するbevacizumab治療におけるMET および FMISO PET検査の有用性

演題番号 : P61-7

[筆頭演者]
三宅 啓介:1 
[共同演者]
小川 大輔:1、岡田 真樹:1、畠山 哲宗:1、四宮 あや:1、田宮 隆:1

1:香川大学・医学部・脳神経外科

 

【目的】PET検査は、神経膠腫の治療計画に有用であり、特にFMISOの集積は低酸素領域に関連したVEGFの発現と関連が認められている。 Bevacizumab (Bev) はVEGFに対するモノクローナル抗体であることから、 Bevの治療効果判定にFMISOが有効と考えられ、Bev治療前後におけるPET検査の有用性を検討した。【方法】対象は2013年7月から2016年3月までRANO CriteriaにてPDと判定した31例の悪性神経膠腫に対してBev治療 (10mg/kg; 2週間隔投与) を施行し、Bev治療1週間前とBev治療2クール終了後にPET検査 (MEはT/N ratio、FMISOはT/B ratio) を比較検討した。RANO Criteriaに基づき治療効果の判定 (PR、SD、PD) を行い、PET検査の集積をBev治療前後の変化率にて比較検討した。またPR、SD、PD群におけるそれぞれのPFSおよびOSを比較検討した。【結果】平均年齢は60.0 (29-77)才であり、治療効果はPR 10例、SD 15例、PD 6例であった。3群それぞれのPFS中央値は10.7カ月、12カ月、2.5カ月であり、OS中央値は14.9カ月、12.7カ月、4.9カ月であった。METおよびFMISOではPD群の集積増加を示した。SD群はMRI検査のみでは治療効果の判定に迷うことがある。FMISOにおけるSD群は集積増加群(平均15.1%増加)と集積低下群(平均10.1%低下)に分かれ、それぞれのPFS中央値は2.5カ月、12カ月であり、OS中央値は8.3カ月、16.8カ月であった。【結語】MET PET検査では、集積の増加は、PD群であることを示唆する点で有用な検査である。治療効果の判断に苦慮するSD群において、FMISO PET検査の集積低下は、Bev治療効果判定(治療継続の判断)に有用であると考えられた。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:イメージング

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