演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

がん性皮膚潰瘍臭に対するメトロニダゾールゲルや白色ワセリンなど外用剤使用の工夫

演題番号 : P61-5

[筆頭演者]
安部 利彦:1 
[共同演者]
古橋 隆:1、佐藤 伸隆:1、守屋 久美代:2、坂本 恵:3、山口 仁美:3、隈河 賢子:3

1:日本海員掖済会門司掖済会病院・外科、2:日本海員掖済会門司掖済会病院・薬剤部、3:日本海員掖済会門司掖済会病院・看護部

 

がんが皮膚に浸潤したり転移したりすると、皮膚表面にびらんができ、進行するとがん性皮膚潰瘍を形成し悪臭を生じることが多い。患者にとって、がん性皮膚潰瘍はボディイメージの変容、がん性悪臭による身体的、精神的な苦痛となり、ケアをする家族や医療者にも大きな負担となっている。がん性皮膚潰瘍臭に対する適切な処置は、患者の尊厳や周りの者との関係を維持し、quality of life低下を防ぐために重要である。当院では以前より、がん性皮膚潰瘍の処置に白色ワセリン(プロペト®)を用いてきた。プロペトは製品名「白色ワセリン」より粘度が低く、稠度が大きい、降状値が小さく、展延性が大きい、つまり軟らかく、塗り延ばしやすい性質を持っている。プロペトも一般の白色ワセリンも加温により稠度は大きくなる、つまり加温により塗り延ばしやすくなる。我々は昨年薬価収載された、がん性皮膚潰瘍臭改善薬メトロニダゾールゲル(ロゼックスゲル®)(以下MTZ)を試用する機会を得た。がん性皮膚潰瘍に対しMTZを厚く塗ると悪臭には有効であったが、MTZが高価であったため、費用がかさんだ。MTZ使用量の減量を図るため、安価なプロペトとの併用を試みた。MTZとプロペトの使用法を検討し、がん性悪臭に対する有効性の評価を行った。加温などの調整を行い軟らかく塗り伸ばしやすいプロペトを併用することで、MTZ使用量の減量を図ることができ、安価に同等な効果を得たので報告する。

キーワード

臓器別:皮膚

手法別:緩和医療

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