演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

胃癌術後補助化学療法による骨格筋減少の推移とその意義

演題番号 : P6-9

[筆頭演者]
菅野 仁士:1 
[共同演者]
藤田 逸郎:1、金沢 義一:1、柿沼 大輔:1、新井 洋紀:1、下田 朋宏:1、萩原 信敏:1、松谷 毅:1、野村 務:1、櫻澤 信行:2、牧野 浩司:3、山下 直行:4、木山 輝郎:5、太田 惠一朗:1、内田 英二:1

1:日本医科大学・消化器外科、2:日本医科大学・千葉北総病院・外科、3:日本医科大学・多摩永山病院・外科、4:財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院・外科、5:医療法人社団武蔵野会朝霞台中央総合病院・外科

 

[背景] 胃切除後は食事摂取量減少および消化吸収能低下から筋肉量が減少する。我々は胃癌において術前低大腰筋量が予後不良因子であると報告した。しかし、胃癌術後における大腰筋量の推移については明らかとなっていない。今回我々は術後1年間での大腰筋量の推移について検討した。
[方法]2004年1月から2011年3月までに施行された胃癌に対する幽門側胃切除術症例のうちStage I-IIIかつ5年生存が得られた59例(男性36例、女性23例)を対象とした。Synapse VINCENT(v4.0,Fujifilm)を用いて術前および術後1年での腹部CT検査における大腰筋容積を測定した。我々のこれまでのROC解析を用いた検討から大腰筋指数(cm3/m2)=(大腰筋容積)/(身長)2が男性93.3cm3/m2以下、女性60.6 cm3/m2以下をサルコペニアと定義した。術前および術後1年でのサルコペニアの有無や大腰筋指数の推移について検討した。
[結果]術前よりサルコペニアであったのは13例(男性6例、女性7例)であり、術後1年でサルコペニアは24例(男性14例、女性10例)と増えていた。全症例における進行度はI:II:III=:27:21:11であり、術後1年で大腰筋指数はStage Iが4.2cm3/m2、Stage IIが10.9 cm3/m2、Stage IIIが11.9 cm3/m2減少していた(p=0.256)。術後補助化学療法を施行した症例は19例(Stage II 10例、Stage III 9例)で、術後1年で大腰筋指数は14.7cm3/m2減少しており、術後補助化学療法未施行群40例の4.9cm3/m2を下回っていた(p=0.029)。
[結語]術後補助化学療法によって大腰筋量は減少しており、筋肉量を維持するための周術期栄養の介入が必要である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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