演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

切除不能進行胃癌に対する化学療法によるConversion症例の検討

演題番号 : P6-8

[筆頭演者]
金沢 義一:1 
[共同演者]
藤田 逸郎:1、柿沼 大輔:1、菅野 仁土:1、新井 洋樹:1、萩原 信敏:1、松谷 毅:1、野村 務:1、加藤 俊二:1、内田 英二:1

1:日本医科大学・付属病院・外科

 

【背景と目的】近年、化学療法の進歩により根治切除不能な進行胃癌が、抗腫瘍効果により切除可能となり、術後化療の工夫にて長期生存が散見される。S-1+CDDP(SP)療法は術前化療として有用で、治療法として選択されることが多い。術前化療において病態が抵抗性を示すものは予後不良である。今回我々はStageIV進行胃癌に対してSP療法を行いconversion therapyとして切除し得た症例を検討し報告。【対象と方法】2013年まで術前化療としてSPやS-1+PacliやDCSを行った。そのうちStageIV胃癌に対してSP療法後、切除し得た13症例を対象。【結果】対象症例の年齢;43-79歳(中央値58歳)、男性/女性;6/7、切除不能因子はCY1やP1;6例、リンパ節転移LYM;2例、多臓器浸潤;4例。全摘10例、幽門側切除3例で、肺炎、膿瘍形成、膵液瘻Gr.2等の合併症発生は2例(15.4%)。13例の生存中央値(MST)は14.7ヶ月で組織学的判定別によるMSTはGrade1a;14.6ヶ月、Grade1b;31.3ヶ月、Grade2;38.5ヶ月と有意ではないが組織学的判定が予後を反映。また術前SP療法を参考に13例がS-1を中心に治療薬として選択された。Conversionを目的でSP化学療法を行い、R0を得た症例は5例で、R1またはR2においては腹膜播種が多かった。【まとめ】SP療法の他、術前化療の普及は目覚しいが、StageIV胃癌に対しての術前化療の意義はある。術前化学療法症例はR0手術が得られた症例において予後寄与が得られ、R0が得られる症例において手術が行われるべきである.また術前化学療法は化学療法継続または手術実行という選択、進行した病態症例の外科的過侵襲の回避の判定にもなる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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