演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

郭清領域別に比較した当院における胃癌リンパ節郭清の内容(術式間の比較検討)

演題番号 : P6-4

[筆頭演者]
中澤 一憲:1 
[共同演者]
山越 義仁:1、王 恩:1、長嶋 大輔:1、平川 俊基:1、青松 直撥:1、岩内 武彦:1、森本 純也:1、鄭 聖華:1、内間 恭武:1、竹内 一浩:1

1:社会医療法人生長会府中病院・外科

 

2003年から2015年末までの間、当院においてstage4を除く根治切除された初回胃癌手術症例は522症例で、術式の内訳は幽門側胃切除術、胃全摘術、噴門側胃切除術がそれぞれ383症例(73.4%)、120症例(23.0%)、19症例(3.6%)であった。今回、幽門側胃切除術383症例、胃全摘術120症例に対して術式間のリンパ節郭清の内容を領域ごとに比較検討した。開腹下幽門側胃切除術D1+郭清、D2郭清、腹腔鏡下幽門側胃切除術D1+郭清、D2郭清、開腹下胃全摘術D1+郭清、D2郭清、腹腔鏡下胃全摘術D1+郭清、D2郭清を、それぞれA群からH群とした。A、B、C、D群は幽門側胃切除術症例で、それぞれ56(14.6%)、119(31.1%)、146(38.1%)、62(16.2%)症例、E、F、G、H群は胃全摘術症例で、それぞれ18(15.0%)、76(63.3%)、14(11.7%)、12(10.0%)症例であった。郭清リンパ節個数は、それぞれ、平均24.4、34.9、33.3、43.3、29.6、44.6、47.5、53.4個であった。AからD群まででは、領域ごとの比較で、胃小彎側領域(No.1,3,5)リンパ節は、11.3、13.4、14.3、15.3個。胃大彎側領域(No.4sb,4d,6)リンパ節は、12.4、15.3、15.3、18.3個。膵上縁周囲(No.7,8a,9)リンパ節は、11.5、12.0、12.7、13.3個であった。また、EからH群まででは、胃小彎側領域(No.1,3,5)リンパ節は、13.8、14.6、18.5、18.5個。胃大彎側領域(No.2,4sa,4sb,4d,6)リンパ節は、18.6、20.9、20.4、20.9個。膵上縁周囲(No.7,8a,9)リンパ節は、9.1、12.4、11.9、11.2個であった。
開腹下の胃切除術D1+郭清症例は80歳以上の高齢者や術前合併症を有する症例も多数認め、患者背景は異なり単純には比較検討はできないが、当院における腹腔鏡胃切除術は開腹胃切除術と比較し、領域ごとの検討においても郭清リンパ節個数が有意に少なくなる領域は認めなかった。当院における腹腔鏡下胃切除術は、リンパ節郭清において、拡大視効果などの長所を活かし、開腹下手術と同等もしくは優れた郭清効果をもたらす可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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