演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

胃GISTに対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の有用性

演題番号 : P6-2

[筆頭演者]
宮本 洋:1 
[共同演者]
田中 優作:1、佐藤 渉:1、小坂 隆司:1、平澤 欣吾:1、湯川 寛夫:1、大田 貢由:1、円谷 彰:1、佐藤 圭:2、泉澤 祐介:2、秋山 浩利:2、遠藤 格:2

1:横浜市立大学・附属市民総合医療センター・消化器病センター、2:横浜市立大学・大学院医学研究科・消化器・腫瘍外科

 

【目的】
腹腔鏡・内視鏡合同手術 (LECS) の有用性を検討する。
【方法】
2014年6月から2016年3月まで、当科で胃GISTに対し腹腔鏡下胃部分切除を施行した13例のうち、LECS7例と従来法6例の短期成績をretrospectiveに比較検討した。術前腫瘍径50mm以下で切除範囲が噴門や幽門にかからない症例を腹腔鏡下胃部分切除術の適応とした。そのうち、術前CTで管外発育成分が少なく漿膜面からの観察で局在や範囲の同定が困難と予想され、基本的にはDelleを伴わない症例をLECSの適応とした。LECSは、内視鏡下にESDを施行し、次いで腹腔鏡下に超音波凝固切開装置で腫瘍を切除し、胃切除部は自動縫合器で閉鎖した。Delleを有する1例はNEWS(non-exposed wall inversion surgery)を施行した。
【結果】
2群間の背景因子に差がなかった(年齢(LECS/conventional:66.0/70.1才,p=0.463)、性差(男:女5:2/2:4,p=0.286)、占拠部位(U:M:L 5:2:0/5:1:0,P=1.0 Ant:Post:Less/Gre 3:2:1:1/3:2:0;1,p=0.819)、腫瘍径(26.7/34.3mm,p=0.269) 、BMI(24.1/24.4,p=0.893)、開腹歴(有:無0:7/0:6)、併存疾患(有:無 3:4/2:4 P=1.0))。術中因子は、出血量に差は認めなかったが(5.7/2.4ml,p=0.289)、手術時間はLECS群で有意に長かった(178.0/101.8min, p=0.006)。 腹腔鏡から開腹に移行した症例や術後合併症は両群共に認めず、術後在院日数も差は認めなかった(7.0:8.0days,p=0.173)。
【結論】
胃GISTに対するLECSは、従来の腹腔鏡手術と比較し手術時間は長い傾向にあるが、安全で有用であると思われた。特に管外発育成分が少なく漿膜面から切除範囲の同定が困難な胃GISTに対するLECSは、過剰な胃切除を回避する方法として有用な術式と思われた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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