演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

CRPCに対するCabazitaxelの治療成績

演題番号 : P57-7

[筆頭演者]
引地 克:1 
[共同演者]
竹中 政史:1、深見 直彦:1、深谷 孝介:1、日下 守:1、白木 良一:1

1:藤田保健衛生大学・医学部・腎泌尿器外科

 

【緒言】;去勢抵抗性前立腺癌(castration resistance prostate cancer;CRPC)のに対する標準治療はDocetaxelであったが、2014年に入り新規ホルモン製剤に加えタキサン系の新規抗癌剤であるCabazitaxelが投与可能となり治療選択の幅が広がった。我々は11例のCRPC患者にCabazitaxelを使用したのでその治療成績を報告する。【目的】;Cabazitaxel投与前治療、治療成績、有害事象、OSおよびPSA低下率30%以上に寄与する因子を検討した。【対象】;2014年10月~2016年3月までにCabazitaxelを使用した11例。(全例ペグフィルグラスチムを使用)観察期間は1-12か月(中央値;3)【結果】; 年齢61-81歳(中央値;73)、iPSA 12.3-3942 ng/ml (中央値;147.8) Gleason score 3+4:2例、4+3:1例4+4:2例、4+5:4例、5+4:1例、5+5:1例。Clinical stage T2a 1例、T2c 3例、T3a 1例、T3b 2例、T4 4例。診断時骨転移症例 8例。EOD Gr0 3例、Gr1 2例、Gr2 3例、Gr3 3例。Cabazitaxel前治療は CAB 11例 RRP 1例 EBRT 5例。CRPC診断までの期間 6-70か月(中央値;15)、CAB奏功期間 4-70か月(中央値;14)Estramustine 6例 治療期間 18-40ヶ月(中央値;9) 、ストロンチウム 2例(平均使用回数3回)、Docetaxel 11例 1-20回(中央値;4)、Enzalutamide 6例 治療期間 2-7.5か月(中央値;3)、Abiraterone 10例 治療期間 1-10か月(中央値1)であった。PSA奏効率(PSA30%以上低下)は4例(36.4%)であった。有害事象はGradeⅢの貧血 5例(45.5%)、血小板減少 2例(12.2%)、好中球減少 6例(54.5%)、有熱性好中球減少症2例(12.2%)、下痢 1例(9%)に認め、GradeⅤの有熱性好中球減少症を 1例、癌死は5例であった。また、Cabazitaxel投与後PSA30%以上低下例はiPSAが有意に低く(p=0.02)、CAB奏功期間が有意に長い結果(p=0.038)となり、Docetaxel投与回数は奏功率に影響はなかった(p=0.07)。また、予後因子(Cabazitaxel投与時 年齢、Hb、Alb、PS、PSA、CAB奏功期間)を検討したが有意差はなかった。全生存期間は1-22か月(中央値;4)1年生存率は50%であった。【結論】;11例のCRPC患者に対してCabazitaxelを使用しPSA奏効率は36.4%であった。Grade Ⅴの有害事象を経験しCabazitaxelの適応、投与時F/Uはより慎重にするべきと考えた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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